
No.
121
ワタナベ家の酒器




料理に合わせたり、その日の気温や気分でワインを選んだり、日本酒が飲みたいね、などと話しながら、その日の夜に飲むお酒を決めています。こんな風に、どうしてもこのお酒じゃないとダメ!という縛りがないのと同じで、酒器にもさほど強いこだわりはありません。自宅で楽しむのですから、なによりも楽ちんに飲めることが大事かなと思っているので、気難しいルールはつくらないようにしています。だからグラスは食洗機に入るサイズで、繊細すぎないものを選ぶことが多く、ワイングラスというよりはリキュールグラスのようなデザインやサイズのものを多く持っています。小さめのグラスだと、日本酒でもワインでも、時にはひとくちビールなど、いろいろと楽しめますから。そして小さめのカットグラスは可愛いので、見かけるとつい買ってしまうのです・・・。同じ種類をセットで買うことはないと思います。ひとつひとつがバラバラのデザインをいくつも集めて、好きなデザインのものを選んで飲むのも楽しいですよ。
日本酒だと、陶器かガラスのどちらかでしょうか。陶器の片口でちびちびお酌をしながら飲むのは、特にこれから肌寒くなる季節にはいいですよね。薄く緑色のついた大振りのグラスは、焼酎を飲む時によく使っています。同じグラスを私は炭酸割で、夫はロックで飲んでいます。すこし厚めで素朴な形がとても気に入っています。酒器選びも器選びと一緒で、好きなもの気に入ったものを少しずつ集めるのが、わたしの好みに合っているのかなと思っています。