
三重県は、お茶の一次加工品である荒茶の生産が静岡県、鹿児島県に次いで全国3位、かぶせ茶に限定すれば、なんと全国1位を誇っています。かぶせ茶とは、刈り採る前の新芽に14日間黒い覆いをかぶせて育てられたお茶のことをいいます。黒い覆いをすることで、旨味成分が強くなります。覆いをする期間が長ければ玉露となり、短いほど煎茶に近くなるというわけです。

普段から日本茶をこよなく愛するワタナベさんは、かぶせ茶の生産地をぜひ取材してみたい!とラブコール。三重県の中でも四日市市水沢は、かぶせ茶の主産地とのこと。お茶の生産農家であり、かぶせ茶カフェも運営しているマルシゲ清水製茶にお邪魔することとなりました。

マルシゲ清水製茶は、もともとお茶の生産農家。東京ドーム約7.7個分の栽培面積でかぶせ茶を作っています。お茶農家の長女として生まれた清水加奈さんは、大学卒業後に東京で就職して暮らしましたが、お茶畑に囲まれて育った実家に戻り、かぶせ茶の美味しさを広く知ってもらいたい、と「かぶせ茶カフェ」を曜日限定でオープン。現在は、夫や両親とともに製茶の仕事に勤しみながら、カフェでは茶葉からスイーツの販売と提供、地域で愛される食材などを紹介しています。お茶好きなワタナベさんとは、あっという間に意気投合。

「お茶畑で思い切り深呼吸したら、空気がとっても美味しかった!一面緑の風景に癒された後、四日市の美味しいかぶせ茶をいただいてすっかり和みました。どうやって淹れたら美味しくお茶が飲めるかを、とても丁寧に教えてもらえて、こんなカフェが近所にあったらいいなぁとしばし妄想しちゃいましたよ」とワタナベさん。お茶話で盛り上がり、気づくと予定時間を過ぎてしまうほど。きっとまた来ます!と約束を交わして、水沢を後にしました。





- 【取材協力】マルシゲ清水製茶
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かぶせ茶カフェ
四日市市水沢町998 TEL/059-329-2611
https://marushige-cha.jp/