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万博来場者がこぞって押したスタンプ


シヤチハタにとって、創業時のヒット商品「万年スタンプ台」に続くターニングポイントとなったのが、構想から10余年をかけて誕生した「Xスタンパー」です。1965年(昭和40年)に発売したこの商品は、ゴムでできたスタンプの中にインキを含ませて、スタンプ台がなくてもインキが染み出てスタンプが押せるもの。
「現在でもビジネス利用を中心にみんなが使っていますね。“スタンプ台のいらないスタンプ”は、まさに大発明ですね!」(クリス)
大きく知れ渡ったのは1970年(昭和45年)の日本万国博覧会(大阪万博)。各パビリオンに「Xスタンパー」の記念スタンプが置かれ、来場者の多くが捺印したのでした。
さらに、2005年(平成17年)の愛・地球博(愛知万博)でもパビリオンの記念スタンプに「Xスタンパー」が大活躍。21世紀初の万博の盛り上げに一役買ったのです。万博開催後に出した新聞広告がスタンプの多彩さ、万博の賑やかさを表しています。