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123絵本に込められた思いをつなぐ




毎月数多くの古い絵本を扱う「こども古本店」。時には絵本に対する思いを綴ったメッセージが一緒に届けられることもあり、「絵本と一緒にこうした思いも次の人へつなぎたい」と代表の中島ひであきさんはそのメッセージを大切に保管しています。
手紙には、「亡くなったおばあちゃんがいつも読んでくれた絵本です。被災地の子どもたちに楽しんでもらえたら幸せです」「息子と一緒に読んできた絵本の幸せな行き先を探して、寄付しました」という思い出と願いが込められていました。子どもを楽しませ、新しい知識や勇気を与えてくれた絵本への感謝と「次の子の元気の源になってほしい」という言葉に、温かい親心が表れています。
これらの手紙は店内に展示。ショーケースには、体験プログラム「えほんやさん体験教室」で子どもたちがクリーニングや修理を行った絵本も展示されています。絵本とともに「たいせつに本をよんでね」と愛らしい文字で書かれたメッセージが添えられ、子どもたちの思いが伝わってきます。