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甲斐みのり 中部伝統通信

No.
112
まちに息づく、松本民芸家具

2019.06.17

松本民芸家具の創始者・池田三四郎氏が店舗設計時にアドバイスをした「喫茶まるも」。最初は隣接する旅館の一部を改装した小さな空間だったけれど、少しずつ床面積を広げ、席数を増やしていったそう。クラシック音楽を聴きながら、ゆったりと腰かけ、コーヒーとチーズケーキを味わった椅子は、松本民芸家具を代表する製品で、座板に美しい装飾がほどこされたウィンザーチェア(※)。60年以上メンテナンスを繰り返しながら使い込まれた、店の中で一番古い椅子。毎日客人が訪れる喫茶店だからこそ、一般家庭で使用される家具とはまた違った、味わいある濃淡に美しさを見出した池田氏が、買い戻したいと願い出たこともあるそう。

※17世紀後半よりイギリスで製作され始めた椅子

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文筆家。静岡県富士宮市生まれ。旅や散歩、お菓子に手土産、クラシックホテル、暮らしなどを主な題材に執筆。著書は『ポケットに静岡百景』(ミルブックス)『地元パン手帖』(グラフィック社)など多数。近著は『アイスの旅』(グラフィック社)。