つながっている、ひろがってゆく。交流

交流トップページへ戻るボタン

記事検索アイコン
記事検索
CLOSE
このページをシェアする
  • ライン
甲斐みのり 中部伝統通信

No.
112
おみやげにぴったりのお菓子が揃う

2019.07.16

「松本に『開運堂』あり」と言われる和洋菓子の名店で、私も定期的にこちらのお菓子を取り寄せている。1884年(明治17年)に菓子業を始める前は呉服商だったからなのか、お菓子を飾る箱や包み紙の意匠もセンスが光るものばかり。「モカロール」「ナッツロール」「ビジュトリー」「ピケニケカステラ」の箱や袋は、型染め作家・柚木沙弥郎氏の愛らしい絵柄で、民芸のまち・松本みやげにぴったり。店内には松本民芸家具の大きな椅子があるのだけれど、深く濃い色目が特徴的な従来の松本民芸家具より色目が明るい。それが気になって尋ねてみると、約70年前に池田三四郎氏が松本民芸家具を始めるとき、資金集めに近隣の店に家具を売り込んだ頃のものだそうで、松本民芸家具が深く濃い色目の仕上げに統一する前ならではの貴重なものと判明。

このページをシェアする
  • ライン
関連タグ
  • 甲斐みのり
  • 文筆家

文筆家。静岡県富士宮市生まれ。旅や散歩、お菓子に手土産、クラシックホテル、暮らしなどを主な題材に執筆。著書は『ポケットに静岡百景』(ミルブックス)『地元パン手帖』(グラフィック社)など多数。近著は『アイスの旅』(グラフィック社)。