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甲斐みのり 中部伝統通信

No.
113
昔ながらの製法にこだわる井川メンパづくり

2019.09.02

井川メンパ職人・前田佳則さんのこだわりは、昔ながらの製造法を守り、天然素材を使うこと。丸型や小判型に曲げた檜の胴に底板をはめ込むときには、漆と小麦粉を混ぜた麦漆で固定する。檜の製材や曲げた胴の接合部分を縫うのに必要な桜の樹皮を採るのも、漆を育てるのも、自ら行う徹底した姿勢。井川メンパには、男性用、女性用、おひつ用などのサイズと、丸形と小判型の形があり、独特のツヤと使いやすさで、一度使ったらお弁当箱は井川メンパでなければと言う人が多い。冬はごはんをふっくら保ち、夏は漆の抗殺菌作用で安全に、ごはんもおかずも美味しく味わえる。私は事務所のスタッフと一緒にお弁当を食べたり、普段の食事でおかずを盛り付けるのにも使っている。

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文筆家。静岡県富士宮市生まれ。旅や散歩、手みやげ、クラシック建築、暮らしと雑貨などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。著書に『ポケットに静岡百景』など。最新刊は、これまでに綴った食にまつわる随筆を厳選し構成した『たべるたのしみ』(ミルブックス)がある。

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