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甲斐みのり 中部伝統通信

No.
114
約1万枚の伊勢型紙に驚き

2019.12.02

なんと約1万枚もの伊勢型紙を所有する「オコシ型紙商店」。確かな技術を受け継いできた意匠や伝統を守るため、型紙そのものの販売はwebでは行わず、対面販売を頑なに貫く。客は、絵柄の細かさごとに山積みされた伊勢型紙を一枚一枚自らの目で確かめて選び出す。元々は、染師や着物問屋が常客だが、最近は伊勢型紙をインテリアや雑貨に活用する他業者や個人客も増えてきたという。伊勢型紙の商家は代々、時代の流行を敏感に読み取り、彫刻師にデザインを発注する、着物のファッションプロデューサーとしての役割も果たしてきた。花鳥風月や吉兆文様だけでなく、傘をモチーフにしたものなど、ヨーロッパや北欧のデザインにも通じるモダンな柄が意外なほど多く、いつまででも見ていたかった。

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文筆家。静岡県富士宮市生まれ。旅や散歩、手みやげ、クラシック建築、暮らしと雑貨などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。著書に『ポケットに静岡百景』など。最新刊は『たべるたのしみ』(ミルブックス)。ドラマ『名建築で昼食を』(テレビ大阪・BSテレ東)の原案・監修を手がける。

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