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甲斐みのり 中部伝統通信

No.
116
70年以上和紙をすき続ける職人さんと

2020.06.01

曽祖父から数えて4代にわたり、美濃手すき和紙職人として和紙づくりを行なう石原英和さん。妻・貴美子さんと5代目となる娘の小澤由美さんの3人で工房に立ち作業を行う。石原さんが若い頃は、同地区で150世帯ほど手すき和紙に携わっていたが、現在も続けているのは石原さんの工房のみ。弟子を取らない石原さんだが、数時間だけ家族の中に入り、美濃手すき和紙づくりを体験させてもらった。水の中で原料の楮(こうぞ)についたチリを取り除く「ちりとり」、繊維を細かくほぐした楮と、ねべしと呼ばれる粘液を漉舟(すきふね)に張った水の中に入れて混ぜ、簀桁(すけた)ですくって縦横に揺る「紙すき」、すいた紙を特性の刷毛で板に貼り付け天日で乾かす「乾燥」を体験。白く強く柔軟な和紙と向き合うことは、自分自身と向き合うことでもあると感じた。

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文筆家。静岡県富士宮市生まれ。旅や散歩、手みやげ、クラシック建築、暮らしと雑貨などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。著書に『ポケットに静岡百景』など。最新刊は『たべるたのしみ』(ミルブックス)。ドラマ『名建築で昼食を』(テレビ大阪・BSテレ東)の原案・監修を手がける。

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