つながっている、ひろがってゆく。交流

交流トップページへ戻るボタン

記事検索アイコン
記事検索
CLOSE
このページをシェアする
  • ライン
甲斐みのり 中部伝統通信

No.
117
浜松張子作家を訪ねて

2020.09.15

浜松張子の歴史の始まりは1868年(明治元年)。旧徳川幕臣・三輪永保(ひさやす)が江戸から浜松に移り住んで張子をつくり、酉(とり)の市で売り出したのが始まりと言われる。初代の息子・三輪永智(ひさとも)が後を継ぐが、第二次世界大戦の空襲で全ての木型が焼失し、一度は製作が途絶えた。そんな中、戦後の貧しい時代に子どもたちの遊び道具の必要性を感じて、木型を復活させて再び張子づくりを始めたのが、初代の六女・二橋志乃さん。そうして、志乃さんの張子づくりの下仕事を手伝っていた志乃さんのご子息の妻・二橋加代子さんが四代目に。現・五代目の鈴木伸江さんは、母・加代子さんから教えられた張子づくりの全工程を一人で行っている。浜松張子で人気なのが、おもりを入れた張子に車輪をつけた「犬ころがし」と棒から下げた手足のある達磨が千鳥足で揺れる「酒買い達磨」。チャーミングな表情と時代や作者によって形や顔が微妙に違うところに愛着を覚える。

このページをシェアする
  • ライン
関連タグ
  • 甲斐みのり
  • 文筆家

文筆家。静岡県富士宮市生まれ。旅や散歩、手みやげ、クラシック建築、暮らしと雑貨などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。著書に『ポケットに静岡百景』など。最新刊は『たべるたのしみ』(ミルブックス)。ドラマ『名建築で昼食を』(テレビ大阪・BSテレ東)の原案・監修を手がける。

pagetop