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甲斐みのり 中部伝統通信

No.
117
郷土玩具の歴史に触れる

2020.10.12

郷土玩具とは子どもの遊び道具としてだけでなく、寺社の授与品、民間信仰のお守り、節目の祝いとして、主に江戸時代以降に誕生した庶民のためのもの。明治・大正時代になると、主には教養ある資産家や学者などの知識人たちが 特有の郷愁に魅せられてコレクションを始め、愛好家の会も結成された。写真や旅が一般的でなかった時代、全国の郷土玩具が知られるようになったきっかけが、コレクターが編んだ版画の書物。「浜松市博物館」では、1891年(明治24年)の発刊で、趣味で収集した全国の郷土玩具を紹介する初めての書『うなゐの友』や1925年(大正14年)発刊の『起上小法師画集』、愛好家による浜松張子のミニブックなど、貴重な資料を見せていただいた。玩具絵の巨匠から地域の愛好家が描いたものまで、味のある玩具絵に心がほっこり温かくなった。

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文筆家。静岡県富士宮市生まれ。旅や散歩、手みやげ、クラシック建築、暮らしと雑貨などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。著書に『ポケットに静岡百景』など。最新刊は『たべるたのしみ』(ミルブックス)。ドラマ『名建築で昼食を』(テレビ大阪・BSテレ東)の原案・監修を手がける。