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甲斐みのり 中部伝統通信

No.
118
菓子問屋街で時間を忘れて

2021.01.18

明道町(めいどうちょう)や新道(しんみち)周辺には、駄菓子の製造業者や菓子問屋が多く集積している。その始まりの一説は、名古屋城築城の際、この辺りに城の造営に携わる労働者に甘い菓子を売る店ができたことと言われている。関東大震災後は、壊滅的な被害を受けた首都圏への菓子供給をこの一帯が支え、戦後は一斗缶を抱えて駄菓子を仕入れにやってくるカンカン舞台で賑わった。どちらも戦後に創業した「たつや」と「桜井商店」は業者だけでなく一般の人も購入可能。名古屋には古くから嫁入りの際、ご近所に菓子を配ったり屋根からまく「嫁入り菓子」の風習があり、看板の文字にその名残りが見られる。

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文筆家。静岡県富士宮市生まれ。旅や散歩、手みやげ、クラシック建築、暮らしと雑貨などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。著書に『ポケットに静岡百景』など。最新刊は、これまでに綴った食にまつわる随筆を厳選し構成した『たべるたのしみ』(ミルブックス)がある。