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甲斐みのり 中部伝統通信

No.
119
長野の「ろくろ細工」の里、南木曽町へ

2021.03.01

長野県木曽郡南木曽町(なぎそまち)で、明治時代から4代続く「カネキン小椋製盆所」。厚い板や丸太をろくろで回転させながらカンナで挽いて盆や椀などを削り出す「ろくろ細工」の技術を持った「木地師(きじし)」の家系で、そのルーツは1000年以上前までさかのぼる。文徳(もんとく)天皇の第一皇子・惟喬親王(これたかしんのう)が世継ぎ争いに敗れて滋賀の山中に隠棲した際、ろくろで木地を挽く技術を編み出し、家臣であった小椋大臣実秀(おぐらおとどさねひで)と大蔵大臣惟仲(おおくらおとどこれなか)に伝授され、その二人の末裔を中心に今日まで受け継がれてきた。木地師たちは質のいい天然木を求めて、全国各地を転々と移り住んできたというが、カネキン小椋製盆所・小椋浩喜(ひろき)さんの先祖も、滋賀県から愛知県を経由して木曽に定住し、「南木曽ろくろ細工」を発展させてきた。工房では小椋さん指導のもと、予約制でろくろ体験も可能。体験後は、軽くて温かい木の温もりを感じる木の椀に盛られた、自家製のじゃがいも煮物や漬物とともにお茶をいただきながら、器や日用品のショッピングできる。

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文筆家。旅や散歩、手みやげ、クラシック建築、暮らしと雑貨など を主な題材に執筆。著書多数。生まれ故郷である静岡県富士宮市を紹介する観光案内冊子『みやめぐり』の監修を手がけるなど多方面で活躍中。

http://www.loule.net/

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