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甲斐みのり 中部伝統通信

No.
119
温もりあふれる木工製品

2021.03.01

もともと、盆・椀・茶櫃などを主に製造していたカネキン小椋製盆所。生活様式の変化とともに小椋浩喜さんの代からは、サラダボウル、パン皿、カッティングボードなど、洋風の食器も主力商品に。また、蕎麦をこねる鉢を応用した、ちらし寿司の器はおしゃれで使いやすいと大人気に。美しい木目や木が持つ温かさ、軽くて応用が効くところなどに魅せられて、自宅用だけでなく、特別な贈りものに選ぶ人も多いそう。さらに音楽好きの浩喜さんは、ろくろ細工の技術を使った天然木のスピーカーを、10年もの歳月かけて商品化した。曲面のフォルムが美しい円筒形のスピーカーが発する音は「回折(かいせつ)※」という効果によって、目の前で演奏が行われているように立体的に浮かび上がる。店舗の一角に設置された窓から木曽の山々が見えるオーディオコーナーで、クラシック音楽を聴かせてもらった。
(※回折=スピーカーから発せられた音が正面だけでなく後方などからも回り込んで聞こえる現象)

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文筆家。静岡県富士宮市生まれ。旅や散歩、手みやげ、クラシック建築、暮らしと雑貨などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。著書に『ポケットに静岡百景』など。最新刊は、これまでに綴った食にまつわる随筆を厳選し構成した『たべるたのしみ』(ミルブックス)がある。

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