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122陶器の町ならではの専門店
2022.01.17




さまざまな工芸に携わる職人は、日々使用する道具類まで自らつくるのが一般的。しかしながら古くから瀬戸焼の産地として栄えてきた瀬戸では分業化が進み、陶芸に必要な専門道具をつくる工人も多く生まれた。四国の船鍛冶をルーツに持つという「村上金物店」もその一つ。
明治中頃に創業し、1995年(昭和30年)に現在の屋号で会社を設立。元々は釉薬を流しかけるためのブリキの柄杓をつくる工人としてスタートし、昔は何人もの工人をかかえていたという。店舗に隣接した建物には今も道具をつくる工房があり、全国各地から陶芸職人が訪れる陶芸界のカリスマショップだ。とはいえ、私のような一般客でも充分に楽しむことができる。懐かしい昭和の家庭用品から、ちょっとした文具まで、欲しいものがたくさんあった。そんな中、たくさんのポケットがついたエプロンを購入。デスクワーク以外の作業をするとき重宝している。