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甲斐みのり 中部伝統通信

No.
123
眺めて楽しい関宿町家の意匠

2022.04.18

18世紀中頃から明治時代中頃までに建てられた町家建築が200軒あまり残る関宿は、町そのものが生きた建築博物館といえる。
一般には棟と平行な面に出入口がある平入2階建ての町屋が多い中、二階前面を土壁で覆った塗籠や漆喰で塗り固めた堅格子窓が目を引く。
さらには、子孫繁栄や家運長久を願って職人が腕を振るった、屋根の漆喰細工や瓦細工も凝った意匠のものばかりで面白い。「深川屋ふかわや 陸奥大掾むつだいじょう 関の戸」の瓦屋根がついた庵看板に関しては、京都側が漢字、江戸側がひらがなと、表裏で表記が異なるのにも注目を。旅人が江戸と京都、向かう方向を間違えないための工夫と言われる。

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文筆家。旅や散歩、手みやげ、クラシック建築、暮らしと雑貨など を主な題材に執筆。著書多数。生まれ故郷である静岡県富士宮市を紹介する観光案内冊子『みやめぐり』の監修を手がけるなど多方面で活躍中。

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