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甲斐みのり 中部伝統通信

No.
123
関宿で出会ったお菓子

2022.05.16

旧街道沿いに和菓子の名店あり。東海道の宿場町として栄えた関宿の風情ある町並みの中で変わらず続き、旅人の疲れを癒してきた老舗和菓子店で、名物を味わったり、お土産を買い求めた。江戸時代から関宿名物として親しまれてきた前田屋製菓の「志ら玉」は、店内のベンチで作りたてをぱくり。なめらかなこしあんを上新粉生地で包み、飽きのこない素朴な美味しさ。カラフルな飾りは、緑が新緑、赤が太陽、黄色が紅葉で、白い生地が雪と四季の色彩を表す。江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代から380年続く老舗和菓子屋・深川屋ふかわや 陸奥大掾むつだいじょうでは、忍者の末裔である服部伊予保重が考案した餅菓子「関の戸」を購入。街道を行き来する諸大名や京都御所でも愛された銘菓。赤小豆のこし餡を求肥餅で包み、阿波の和三盆をまぶした上品な味わい。スタンダードな和三盆だけでなく、黒糖と伊勢茶味も奥深い味わい。

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文筆家。静岡県富士宮市生まれ。旅や散歩、お菓子、手みやげ、クラシック建築、暮らしと雑貨など、女性が好み憧れる題材を書籍や雑誌に執筆。