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甲斐みのり 中部伝統通信

No.
124
100年以上動く織機に感動

2022.06.20

伊勢木綿で使用されるりの浅い単糸たんしは、繊細ゆえに切れやすく織るのが非常に難しい。そこでかかせないのが、明治時代から100年以上大切に受け継がれる、トヨタグループの創始者である豊田佐吉氏考案の「豊田式鉄製小幅動力織機(Y式)」という低速の織り機。1台の織機が1日に作れる反物は1反(13メートル)のみ。効率は決してよくないが、手織りと変わらぬ速度で織り上げるからこそ、繊細な糸が密に美しく織り上がる。〈臼井織布〉の工場は、染色した糸を木の糸巻きに巻きつける部屋や、その糸巻きを屏風と呼ばれる装置にセッティングしてチキリに巻きつけていく部屋、40台もの年代物の織機が並ぶ部屋と細かく分かれ、カシャ、カシャ、カシャと、織機のシャトルが一定のリズムを刻む音が響き渡る。(Y式織機は「クリス・グレンの産業Impression!」124号でも紹介しています

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文筆家。静岡県富士宮市生まれ。旅や散歩、お菓子、手みやげ、クラシック建築、暮らしと雑貨など、女性が好み憧れる題材を書籍や雑誌に執筆。

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