暮らし花やぐ

「花」がもたらす、心和む・心優しくなる時間を提案

週末を変えた、甘く濃厚な香り 〜イブピアジェ〜

May 21. 2024(Tue.)

「花」が教えてくれる季節。花が伝えてくれる心、癒してくれる気持ち。花は、わたしたちの暮らしに寄り添いながら、潤いをもたらしてくれます。
そんな花のある時間を、ショートストーリーでご紹介します。

週末に向けて、心のどこかでウキウキする金曜日。
仕事の帰り道は、いつもの花屋さんへ。
いつもなら、コレ!という花が目に飛び込んでくるのだけど、今日は目よりも先に鼻が反応した。
驚くほどの芳しい薔薇の香りが鼻腔をくすぐったのだ。香りで花を選ぶなんてはじめてのこと。

リビングには薔薇にグリーンをあしらって初夏らしく。

せっかくなので、寝室にも1本飾った。
翌朝は、薔薇の香りで目が覚めたという、冗談みたいな本当の話。
せわしない朝の時間が、優雅にトーンアップする。
週末は、この香りとともに目覚めの紅茶を淹れることにしよう。

【イブピアジェ】
横から見るとティーカップのような形をしている八重咲きの薔薇。濃いピンクの大輪で、ヨーロッパ原産の濃厚な甘い香り「ダマスク香」が特徴。花弁からとれる香料は貴重で、香水の原料になる。
寝室にも一輪のイブピアジェ。
ハゴロモジャスミンの花を添えて。
今回の花材:(左から)ビーンズリーフ、イブピアジェ、ダウカス
<生け方POINT>
茎の下部を水の中に入れて、斜めにカットする。こうして水をしっかり吸った花は、日持ちがよくなる。もし花の首がぐったりしてきたら、茎の下部5㎝以上を同様にカットし、花弁は濡れた新聞でしっかりと巻いて、20分ほど置いておくと、花と茎がシャキッと元気になる。
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