新しい事業や価値創造の
サポートを
株式会社LEO
（三重県菰野町／愛知県名古屋市）（3/4）

「AOU no MORI」の運営は、LEOの手掛ける事業の一部です。
LEOが掲げるミッションは「つくることを通じ前進する」。
「いろいろな“つくる”があると思いますが、大きくはビジネスをつくるということ。新しい事業をつくりたい企業はたくさんあると思いますが、これまで大きなビジネスをしていた会社ほど、既存のビジネスで充分に儲けがある分、新しいことに取り組みにくい。また、新しいビジネスを考える人がいないので育てたい。そういったご要望に応える新規事業のコンサルティングをおこなっています」（粟生さん）
LEOの役割は、「新しいビジネスに誰もが挑戦できる社会をつくるために寄り添う」ことだと粟生さん。誰もがチャレンジできて、失敗を笑わず否定せず、そのチャレンジに対して皆が寛容で助け合える、それがLEOが目指す社会です。

新しいもの・こと・人材を生み出すサポートをおこなうLEOの事業。その背景には、代表である粟生さんの経歴が色濃くあります。

三重県に生まれ、中学校でプログラミングの授業を受けたことをきっかけにコンピュータを学びたいと15歳でアメリカに留学。大学を出てエンジニアとして就職しますが、ビジネスやマネジメントの経験がしたいと転職。そこで、営業職として実績を積み、数々の新規事業の立ち上げを経験しました。また出産を経て、当時はまだ事例がなかったリモートワークを提案し、新しいワークスタイルのロールモデルにもなりました。
その後、今度はCOOとしてAIベンチャーの起業に参画。3年前に、地元である中部地域へ戻ってきました。
そこで、多くのスタートアップの経験を持つ粟生さんに、インキュベーション施設である「なごのキャンパス」のプロデューサーのオファーが舞い込むのです。

「なごのキャンパスという『ば』ができ、新しくビジネスを始めたいという人が集まり『こと』が生まれ、さらに成長するための『ひと』づくりをおこなうという流れができました」（粟生さん）

「ご自身のキャリアづくりから新しいワークスタイルの実践、AIベンチャーの立ち上げ、LEOの創業とチャレンジの連続ですね！」（クリスさん）

「ひとづくり」という部分で、粟生さんは教育分野にも携わっています。
現在、名古屋大学の客員准教授、武蔵野大学の教授として教鞭を執り、学生たちにアントレプレナーシップ教育をおこなっています。
また、夏休み限定で、名古屋市主催の小学生向けの起業家卵塾、中学生向けのビジネスプログラミングワークショップ、高校生向けのイノベーションユースキャンプといった起業家教育のサポートを企画しています。

「小学生向けのイベントは今年で3回目です。参加人数は、1年目は200名、2年目は500名、そして今年は900名になりました。多くの子どもたちが、ビジネスをつくることに興味をもってきているということ。中部地域は保守的とも言われますが、Z世代やα世代の価値観はもう全然違います。将来の進路に、起業家という選択肢があるということが浸透すれば、きっと新しい時代に合ったビジネスを生み出すリーダーが世界に飛び出して行ってくれるはず。中部地域の未来は明るいですよ」（粟生さん）

「優良企業がたくさん生まれて、歴史的にも優れた武将を輩出し、経済的・政治的に影響力があった愛知県。きっと新しいリーダーが生まれる土壌があるはずです」（クリスさん）

次回は、LEOそして粟生さんが目指す未来について伺います。