![中部和菓子図鑑](/wp-content/themes/koryu/article/img/top__corner_name_img_1.png)
高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介
「名古屋名物 菊屋乃ういろ」
御菓子司 菊屋・愛知県名古屋市
December 13. 2023(Wed.)
毎朝、できたてほやほやが
店頭に並ぶ看板商品
ういろは、名古屋の和菓子の代表格と言っていいでしょう。県外・市外への手土産に、名古屋名物として、常に人気があります。
菊屋は、千種駅から歩くこと約5分、広小路通沿いの角に佇む和菓子屋です。なんといっても看板商品は、「名古屋名物 菊屋乃(きくやの)ういろ」。朝5時頃から仕込みを始めて、9時30分の開店時間には、できたてのういろが店頭に並びます。よく知っているお客さまは、その時間を狙って来店するため、時には開店時間早々に行列ができることもあるのだとか。
「何十年も同じことをやっていますが、気温や湿度によってでき具合が微妙に変わるほど、ういろは繊細な和菓子。米粉・砂糖・水のシンプルな材料だからこそ、同じようにやっていても、ちょっとしたことで変化するんだろうねぇ。だから今でも気が抜けないし、毎日が挑戦の連続ですよ」と語るのは、ご主人の小山孝さん。
蒸し上がったういろをひっくり返し、底辺に溜まった水分を取り除くため、ヘラでスーッと撫でるようにします。それからフリーハンドで棹状にカットしていく様は、熟練職人ならではの流れるような手さばきです。蒸し上がったういろは耐熱紙で包んだ後、殺菌のためオーブンで加熱されます。最後の包装作業は奥さまの仕事。「約150度で加熱したばっかだでね、あっついよ。持てーへんよ。おばさんは面の皮が厚いけど、おじさんは手の皮が厚いから、オーブンから出せるんだわ、あっはっは!」と冗談を言いながらも手先は軽やかに動きます。ご夫婦がつくり出すういろは、名前に冠しているとおり、名古屋名物そのものです。
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目印を入れていく。
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棹状にカットする。
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一本ずつ包装される。
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約8分加熱し、殺菌する。
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ブルーの包装紙で包み、完成。
店舗情報
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- 御菓子司 菊屋
- 手づくりのういろを求め、蒸し上がりの時間をめがけて近所の人が早々に店頭に並ぶ姿が見られる。手土産用にとビジネスマンがまとめ買いをしていくこともよくあるのだとか。商品説明に時々ジョークを交えてバリバリの名古屋弁で話す店主夫妻の人柄も、ういろと並んで名物のひとつ。
MAP
〒460-0006愛知県名古屋市中区葵2-14-21
電話番号:052-935-3873