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ボードゲームの楽しみ方
(2時間目)

June 21. 2023(Wed.)

テーブルを囲んで、人と人とが一喜一憂する、そんなボードゲームの人気が年々熱を帯びている。世界各地で次々と新作商品が生まれており、今や数え切れないほどの種類があるという。専門店を営む大森夫妻にご協力いただき、ボードゲームの魅力や楽しみ方を紐解いていく。2回目の今回は、家族で楽しむ魅力やおすすめの商品を紹介する。

撮影協力/ファニーテーブル(愛知県日進市)
https://funny-table.com/

ー1時間目の記事はこちら
始めてみたい! けど、どんな種類があって、どう選ぶ?ボードゲームの楽しみ方(1時間目)

※写真のボードゲームは、撮影用にコンポーネントを並べており、実際のゲーム状況とは異なる場合があります。

ボードゲーム専門店 ファニーテーブル 店主
大森篤史さん、梢さん
2020年より愛知県日進市にてボードゲーム専門店を営むご夫妻。1,000種類以上の商品を取り扱う店舗には、ボードゲームの初心者から上級者まで訪れる。オリジナルボードゲーム開発も手掛けている。かつて経営していた保育園では、幼児教育の一環としてボードゲームを取り入れていたこともあり、子どもが楽しめる商品にも造詣が深い。

2時間目

ボードゲームが家族の
コミュニケーションツールに!

世代を超えて遊べる
ボードゲームの魅力

ボードゲームには3歳くらいの幼児から遊べるものなど、家族みんなで楽しむことができるゲームが多数あります。
小さなお子さまにとって、ボードゲームで遊ぶことは楽しむだけでなく、ルールを理解し守ることを身につける練習になります。“順番を守る”ということができるようになるのは大きな成長ですよね。 そうして大人と同じコミュニケーションの輪の中に入ることは、子どもにとってワクワクする体験となるはずです。
また、子ども向けのゲームは運の要素が強いものが多く、相手が大人でも勝てる可能性が高いのです。勝てばもちろん楽しくなって、自信もつきます。
そういったお子さまの成長を垣間見ることができるのは、保護者のみなさまにとっても良い点ではないでしょうか。

おじいちゃんやおばあちゃんにとっては、お孫さんと交流を持つきっかけとなりますよね。専門店にゲームを探しに来られる方の中には「孫と遊ぶから」という方もいらっしゃるそうです。
誰かと一緒にプレイするだけでも刺激になりますし、考えを巡らせながら指先を使うので、いわゆる“脳トレ”の効果も期待できます。

また、生活にメリハリをつけるために役立てるというのもおすすめです。
取材にご協力いただいた大森夫妻のご家庭でのエピソードもいただきました。「子どもがまだ小さかった頃、『お風呂から上がったらゲームしようね』と声をかけるようにしていました。それを楽しみに進んで動いてくれるので、『お風呂に入りなさい』とこちらが促すことが減りましたよ。」
日常生活にボードゲームを上手く取り入れることで、子育てにも一役買ってくれるなんて嬉しい限りです。

小さな子どもと一緒に
楽しめるボードゲームは?

では、年齢差があっても楽しめるゲームにはどんなものがあるのでしょうか。
3歳くらいの子と遊ぶなら、勝ち負けを競わずプレイヤー全員で同じ目標に向かう協力型のゲームもおすすめです。

オススメのゲーム:「雲の上のユニコーン デラックス」(写真上)
サイコロを振ってコマを進めていくすごろくゲームです。赤ちゃんユニコーンのロザリーちゃんの誕生パーティーという設定で、ロザリーちゃんがパーティー会場に到着する前に、プレイヤーが一致団結し「クリスタル」と「友達」を集め会場に向かうゲームです。「こうしてみたら?」「こっちはどう?」とアドバイスしながらプレイできるので、会話もはずみ、コミュニケーションにもなります。

子どもの知育に
役立つボードゲーム

「知育」という面では、小さなお子さまであれば絵合わせや色合わせなどのシンプルなゲームをおすすめします。
先に述べたように、プレイしながら、順番を守ることを身につけ、ルールを理解する力が向上するといった点が期待できます。
小学生になれば、例えば数字を使ったゲームなど、学習要素のあるゲームも良いですね。
対象年齢やお子さまの興味に合わせて選ぶことで、より子どもの成長を促すものになるはずです。

オススメのゲーム:「はじめてのゲーム・フィッシング」
2歳から遊べる幼児向けのボードゲームです。幼児でも握りやすい木製の魚のコマを「海」となる化粧箱に入れます。サイコロを振り、目が示すのと同じ色の魚を釣り上げ、その魚と同じ色のアイテムを手元のボードにパズルのようにはめ込んでいく釣りゲームです。色の感覚や空間を認識する能力が養われていきます。
パズル要素を外して、サイコロと同じ色の魚を釣るというルールのみにするなど、お子さまの年齢に合わせて遊び方を変えてみても良いでしょう。

ディクシット ©Libellud

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