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お弁当作りに欠かせない
便利レシピ
料理家・ワタナベマキのお弁当術(2時間目)

March 14. 2024(Thu.)

お弁当をはじめて作る方の中には、「晩ご飯の献立を考えて買い物することも大変なのに、お弁当作りが始まったらどうなるかしら?」と悩むことが多いかもしれません。そこで2回目では、交流Style「月刊ワタナベマキ」で大人気の料理家・ワタナベマキさんに、毎日のお弁当作りが負担とならない方法を教えてもらいました。

ー1時間目の記事はこちら
お弁当作りを始めよう!料理家・ワタナベマキのお弁当術(1時間目)

料理家
ワタナベマキ
長寿料理番組や雑誌などで大人気の料理家。交流Styleでは「月刊ワタナベマキ」を担当している。NHK「きょうの料理」や、日本テレビ系列「キユーピー3分クッキング」などで活躍。オンラインでの料理教室開催や、別府市に新しくできたホテルのダイニングルームのメニュー監修をするなど、幅の広い活動をおこなっている。近著に「アジアの煮込み」(主婦と生活社)他、著作多数。
https://maki-watanabe.com
https://www.instagram.com/maki_watanabe/

2時間目

毎日でも負担をかけない
お弁当作りの方法は?

味付けしたひき肉を
小分けして冷凍しておく

私は普段から、あらかじめ味付けをした食材を冷凍し、さまざまなレシピに展開しています。もちろん、お弁当作りにも利用できるので、おススメです。
味付けしたひき肉を冷凍しておき、そのまま炒めたり、野菜を巻いたり、卵に入れたりして使うと、とても便利!


味付け豚ひき肉

<材料・作りやすい分量>
豚ひき肉  250g
調味料A
みそ    大さじ1
みりん   小さじ1
酒     小さじ1
<作り方>
1.豚ひき肉とAをボウルで合わせ、全体がなじむまでよく混ぜる。
2.保存袋に入れて平らに広げて空気を抜き、冷凍庫で保存する。

ひき肉に味付けして保存袋に入れたら、薄く平たいシート状にして、箸などで上から筋を入れて冷凍します。冷凍庫で約2ヶ月保存可能。シートをポキっと折るようにして必要な量を使っていけるので、多めに作っておきましょう。

味付けひき肉の使い方
バリエーションは無限!?

味付けひき肉の魅力は、団子状やそぼろ状というように形を自由自在に変えられるところにあります。アイデア次第で、いろいろなおかずを簡単に作ることができます。

特に、お弁当と相性が良いのは、野菜の味付けひき肉巻きです。

軽く茹でたいんげん豆を味付けひき肉で棒状に巻いて、フライパンで焼きます。最初は弱火で転がしながらじっくり火を通し、最後に醤油とみりん少々を入れて照り焼き風に仕上げてみましょう。

にんじんやアスパラガスなどでも応用できます。
下味が肉にしっかりついているので、巻く野菜さえあれば彩り豊かな凝った一品があっという間にできてしまうのです。

チャーハンや卵焼きなど
いろいろな料理に!

味付けひき肉を使って作ることのできるお弁当メニューは、他にもたくさんあります。

炒り卵と混ぜたり、野菜を一緒にご飯と炒めるとチャーハンの出来上がり。お弁当の主役になりそうです。また、そぼろ肉をそのままごはんのトッピングにするだけでも、そぼろ弁当になりますよ。

あるいは、炒めた味付けひき肉を卵液に加えて卵焼きにするのもオススメです。

さらに、味付けひき肉に使う調味料を変えてみるとバリエーションがより広がります。今回紹介したレシピではみそを使っていますが、醤油やソース、ケチャップで味付けしても美味しくなります。豚肉だけでなく、牛ひき肉や合い挽き肉、鶏ひき肉などでも応用できますよ。

ロールキャベツの具材にしたり、茹でた青菜と和えて副菜にしたり、使い道はさまざま。餃子やシュウマイの具にもなりますし、みじん切りした玉ねぎと合わせればハンバーグにもなるでしょう。

オールマイティーに活躍する味付けひき肉。ぜひ、いろいろな肉や味付けで試してみてください。

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