おとなの相談室

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子どもがよろこぶ
アイテムをつくろう!
身近でできるアップサイクル
(2時間目)

August 19. 2024(Mon.)

捨ててしまうものに手を加え、より価値のあるものに生まれ変わらせる手法「アップサイクル」。今回はお菓子のパッケージをおしゃれな文具や雑貨に変身させるアイデアを紹介します。ご指南いただくのは、クラフト初心者や子どもにも簡単にできるパッケージクラフトの作品を数多く生み出してきた平田美咲さん。
2時間目は、親子で作りたくなるミニメモパッドとICカードケースのつくり方を教えてもらいました。

ー1時間目の記事はこちら
お菓子のパッケージが大変身!身近でできるアップサイクル(1時間目)

グラフィックデザイナー・イラストレーター
平田美咲
三重県生まれ。デザイン会社、出版社勤務を経てフリーランスとして活躍中。雑誌や書籍のデザイン・イラストのほか、さまざまなアイデアクラフト作品を発表。おもな著書に『食べたあとのお楽しみ! かわいいパッケージクラフト』シリーズ(汐文社)『かわいいエコ*雑貨』(小学館)など多数。
https://misaking.net/

2時間目

ミニメモパッドや
ICカードケースを
つくろう!

お菓子の空き箱で
簡単にできるメモパッド

明治「プチアソート」の空き箱を使って、ペンケースに入るサイズのミニメモパッドをつくってみましょう。

中のメモは、1枚ずつ切り離して使えます。紙は、コピー用紙でも画用紙でも何でもOKです! 空き箱の色とメモ用紙の色を揃えたり、グラデーションをつくったりすると、世界でひとつだけのメモパッドになりますよ!


ミニメモパッド
<必要な道具・材料>
・お菓子の空き箱(2個)
・紙(画用紙またはコピー用紙)
・木工用接着剤(ボンド)
・両面テープ
・クリップ
・ハサミ
・カッター
・カッターマット
・定規
・マスキングテープ

お菓子の空き箱と
メモ用紙をカットするだけ





早速始めましょう。
メモパッドを作るときのポイントは、既に折り目がついている箱の角を利用することです。

1.用意したパッケージの箱を2つとも図の(あ)(い)(う)の部分をハサミで切り取ります。内側の汚れはウェットティッシュで拭き取っておきましょう。

2.中身のメモ用紙をつくります。紙を小さく折り、1で切った箱の(A)のサイズに合わせてカッターで紙を切り揃えます。切った紙は、ページを整え、束にしてクリップでまとめます。紙束の厚みは(B)の部分の高さと同じか、やや薄いくらいにするとよいでしょう。

3.紙束を綴じる(C)面が平らに揃っているのを確認し、(C)面を囲むようにマスキングテープを巻きます。マスキングテープを巻いた後は、クリップを外しても大丈夫です。(C)面に木工用接着剤を指で塗り、接着剤が乾いたらマスキングテープを外します。マスキングテープの粘着力でメモ用紙が破れてしまったら、外して捨ててもOKです。

紙の束とパッケージを
貼り合わせて完成!





ベースを作ったら、いよいよ仕上げの工程に入ります。

4.紙束の厚みが、箱の(B)の部分より極端に薄い場合は、(B)の高さを紙束の厚みに合わせてカットしましょう。

5.2枚のパッケージの(B)の部分をのりしろにして両面テープか木工用接着剤で貼り合わせます。これがメモパッドの台紙です。

6.(B)の内側の面に両面テープを貼り、紙束の木工用接着剤を塗った面を貼り付けて完成です。メモ用紙は1枚ずつ外して使えます。

慣れてきたら、メモサイズからノートサイズまで、様々な大きさや形にアレンジしたり、上下綴じや左右綴じにしてみたりと、自由に工夫してみましょう。市販の付箋紙に合わせて台紙をカットしてもいいですね。箱の角のほか、パッケージのロゴやキャラクターを活かしてカットするのがポイントです。

メモを取り外さないブックタイプのパラパラマンガやノートを作ることもできます。その場合は、6で木工用接着剤を多めに使い、しっかり塗り込みましょう。

お菓子の箱や袋が
ICカードケースに!

通勤や通学にぴったりの、かわいらしいICカードケースのつく作り方を紹介します。お気に入りのバッグやランドセルに付けて持ち歩きましょう。

ICカードケース(箱タイプ)
<必要な道具・材料>
・タテ10.5cm、ヨコ16cmに切り取れるお菓子の箱(2個)
・両面テープ
・フィルム・シート(粘着性のある透明フィルム)
・木工用接着剤(ボンド)
・ミシン(目打ちで穴を開け、手で縫うことも可能)
・ハトメ&ハトメパンチ
・穴あけパンチ
・カッターナイフ
・カッターマット
・定規
・マスキングテープ
・コイルチェーンなど


箱タイプと袋タイプ、どちらのパッケージでもつく作ることができます。プラスチック素材の袋でつく作る場合は、これから説明する箱タイプよりもパッケージを大きめに切りましょう。厚紙を箱タイプと同様に切り、フィルム・シートの代わりにパッケージを両面テープで貼ります。

※冊子「交流」(91号)「かわいいパッケージで作る、ICカードケース」に掲載された内容です。
 現行のパッケージと異なる可能性があります。

パッケージの
好きな絵柄の部分を
切り取ってつくる





1.ひとつ目のパッケージの箱から、使用したい絵柄部分をタテ10.5cm×ヨコ16cm(A)にカッターで切り取ります。

2.もうひとつの箱を、(A)の片側と絵柄が合うようにを底辺で揃えて、タテ8.5cm×ヨコ8cm(B)に切り取ります。(B)の中央にはタテ5cm×ヨコ2.5cm程度の四角い穴をあけます。

3.(A)と(B)の表にひとまわり大きめに切ったフィルムシートを貼り、フィルムシートの角を切り落として余り部分を裏側に織り込んで貼っていきます。(B)は、(A)と同じようにシートを貼った後、中央に図のように切り込みを入れ、裏側に折り込んで貼ります。
(B)の裏側はマスキングテープを貼ってシートがはがれないように補強しておくとよいです。

4.(A)をふたつ折りにして両面テープで貼り合わせ、(B)と底辺を揃えて絵柄が合うように重ね、マスキングテーブなどで仮止めします。

5.4の4辺をミシンで縫います。縫いはじめと縫いおわりに木工用接着剤を少し付け、糸がほつれないようにしておきます。

6.上部の端に穴あけパンチで穴を開け、ハトメパンチを使ってハトメを付けます。最後にコイルチェーンなどを取り付けて出来上がりです。

どちらのアイテムも、どのようなパッケージを選び、どの部分を切り取るかで、作品の見た目がガラリと変わり、簡単に個性を出すことができますよ。
メモパッドはお子さまだけでも挑戦しやすいですし、親子でミシンを使ってICカードケースをつくってみるのも夏休みの思い出になるでしょう。


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