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お弁当作りを始めよう!
料理家・ワタナベマキのお弁当術(1時間目)

March 07. 2024(Thu.)

新学期のスタートに合わせ、お弁当作りをはじめる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、交流Style「月刊ワタナベマキ」で大人気の料理家・ワタナベマキさんに、ご自身の経験も交えながら、お弁当作りのコツや応用術などを披露してもらいます。
1回目は、ワタナベマキさんが実践している、お弁当作りの“マイルール”や楽しみ方についてお話していただきました。

料理家
ワタナベマキ
長寿料理番組や雑誌などで大人気の料理家。交流Styleでは「月刊ワタナベマキ」を担当している。NHK「きょうの料理」や、日本テレビ系列「キユーピー3分クッキング」などで活躍。オンラインでの料理教室開催や、別府市に新しくできたホテルのダイニングルームのメニュー監修をするなど、幅の広い活動をおこなっている。近著に「アジアの煮込み」(主婦と生活社)他、著作多数。
https://maki-watanabe.com
https://www.instagram.com/maki_watanabe/?hl=ja

1時間目
ワタナベマキ流!
楽しむための
“お弁当ルール”とは?

お弁当箱は用途ごとに
数種類をそろえる

まずは料理を入れる器、つまりお弁当箱を買い揃えるところから、お弁当作りの楽しさは始まります。
木製のわっぱのような昔ながらのデザインのもの、汁が外に漏れにくい密閉式のもの、カバンの中で多少動いたりぶつけたりしても大丈夫なアルミやステンレス製のもの、また温かいスープや冷たい飲み物の温度を保ったまま持ち運びできる機能をそなえた水筒タイプのものなど、その日のメニューや目的に応じて使い分けられるといいでしょう。

子どものお弁当は残さず食べてくれることが一番大切。機能性だけではなく、子どもがお気に入りのお弁当箱があれば、そちらを使うことをおすすめします。
私の息子が中学生の時は、わっぱ弁当で持っていくことを嫌がっていました。なんとなく大人っぽいイメージがあるからでしょうか?もっぱら丈夫なステンレス製や密閉式のもので持っていくことが多かったですね。

おかずの仕切りは
食べられる野菜を使おう

お好みもありますが、「おかずとごはん」、「おかずとおかず」がくっついていると、味が混ざってしまうことがあるので、仕切りを入れたいところ。市販のカップはシリコン製や紙製のものなどがあり、デザインもさまざま。カラフルなタイプを使えば見た目も良くなり、お弁当の仕上がりはぐんとアップします。

そうした市販のカップや仕切り材を使うのもいいのですが、私はなるべく食べることができる野菜などを使うようにしています。我が家では、お肉や魚などを巻いて食べられるように、シソの葉やレタスの端切れなどをうまく使って、盛り付けています。緑色が入ると彩りが良くなるので、お弁当箱を開けた時に気持ちもアップしますよ。

おかずは2、3種類
栄養バランスは
気にしすぎない!

私は、できるだけ子どもが好きな献立をメインにしています。足りない栄養素は朝ご飯や晩ご飯で補えばいいので、品数にこだわらずお昼時間内に残さず食べてくれることを第一条件にするといいでしょう。

おかずは2、3種類になることが多いです。ごはんと肉または魚料理、そのほかにおかずを1、2品でしょうか。前日の夕食に出した残り物ももちろん入れていますし、メニューによっては、翌日のお弁当用に多めに晩ご飯のおかずを作ることもあります。

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