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シンプルでかわいい!センイルケーキとは?
基本のつくり方を学ぼう
(1時間目)

March 13. 2025(Thu.)

最近SNS等で見かけることが増えた「センイルケーキ」。おしゃれでかわいらしい見た目で気になるけれど、一体どんなケーキなの?という方も多いのではないでしょうか。また「大切な人のために自分でつくってみたい!でも、どうやったらいいかわからない…」といったお悩みもあるかと思います。そこで、今回は、TV等メディアでも取り上げられ、大人気のセンイルケーキをつくっているパティシエの小田原益広さんに、センイルケーキについて、またお家でできる基本のつくり方について教えてもらいました。

パティスリーアングレーズ パティシエ
小田原益広
鹿児島県薩摩川内市出身。名古屋市内のホテルの製菓部門勤務や、パティスリー、フルーツパーラーへの勤務を経て、2009年10月「パティスリーアングレーズ」を名古屋市千種区にオープンし独立。以来、地元のお客さまから愛される店となり、近年はセンイルケーキをはじめオリジナルケーキのオーダーも手がけている。
https://p-anglaise.com/

1時間目

センイルケーキの基本とつくり方を学ぼう!

そもそもセンイルケーキとは?

「センイルケーキ」とは、韓国語で「誕生日ケーキ」を意味します。フルーツを飾らず、クリームを基調にしたシンプルながらもカラフルなデコレーションが特徴。色はかわいらいしいパステルカラーで、2、3色程度にしぼっていることが多いですね。
一般的なケーキ屋さんに並ぶ誕生日ケーキと比べると、とてもすっきりした見た目です。

センイルケーキの流行を感じたのは4年くらい前からです。特に日本では、コロナ禍で外出が難しかった頃から広まりはじめたという認識です。“推し”の誕生日やデビュー記念日に、メンバーカラーやグループのモチーフをデザインしたケーキをオーダーし、お祝いする人が増えたことで、「センイルケーキ」が注目されるようになりました。
推し活のほか、家族や友人のお祝いなど特別な日に「センイルケーキ」をオーダーされる方もいらっしゃいます。

お家でつくろう!センイルケーキのつくり方













ベースとなる部分のつくり方は一般的なケーキと変わりません。センイルケーキと言えば、「バタークリーム」をイメージされる方もいますが、今回は生クリームでつくるケーキをご紹介します。(ポイントになるクリームの色付けの部分は2時間目で解説いただきます!)

◎材料 ※4号ケーキ(2〜3人用)の分量
・スポンジ…市販の4号サイズもの
・いちご(フルーツはお好みで変更OK)…Mサイズ約5粒
・純生クリーム(乳脂肪分40%程度のもの)…250g
・砂糖(生クリーム用)…18g

<A/シロップ>
・砂糖…70g
・水…120g
・洋酒(お酒の種類はお好みで変更OK)…2g

・アラザン…適量(大きさの違うもの2種を使用)
・食用着色料…適量


◎つくり方
1.スポンジを3段に切り分ける。
2.Aを混ぜシロップをつくり、ハケでスポンジの表面に薄く塗り広げる。
3.いちごのヘタを取って水で洗い、薄くスライスする。
4.純生クリームと砂糖を混ぜ、「持ち上げるとやわらかいツノが立つ」状態にする。
5.1段目のスポンジにクリームを伸ばし、スライスしたいちごをのせ、さらにその上にクリームを重ねる。
6.2段目のスポンジを乗せ、同様の作業を繰り返す。
7.3段目のスポンジを乗せ、クリームをスポンジ全体に薄く伸ばして下地をつくる。
8.下地の上にクリームを重ね、表面を均等に整える。

ここまでがベースづくりの工程です。以降は、お好みでアレンジしていきます。今回は、中央に文字を入れた王道のパターンをご紹介します。

9.側面にクリームを足し、へりを立たせる。
10.好みの食用着色料を使い、文字用のクリームをつくる。絞り袋に入れ、先端を1~2mmくらいの細さでカットし、ケーキの中央に好きな文字を書く。
11.お好みでアラザンを散らす。
12.ケーキの下部にクリームを絞って、縁どりをする。

失敗を極力回避!おいしく見た目もステキなケーキにするコツ!











センイルケーキに限ったことではありませんが、生クリームを使うケーキづくりに大切なことは、クリームの“固さ”です。
クリームは温度変化に敏感で、温かくなりすぎるとキメが粗くなってしまいます。泡立て器で生クリームを立てる際に、すぐに使う分と後で使う分を分けて、後から使うものは冷蔵庫に入れておくと良いでしょう。ボウルを冷やしながら立てるのもおすすめです。

スポンジの上にフルーツを乗せる際もポイントがあります。フルーツをスポンジの端ではなく、少し内側に乗せることで、上にスポンジを重ねた時に形が崩れにくくなります。

クリームを全体に塗る際は、回転台を回しながら、パレットナイフを使って中央から外側にかけてクリームを伸ばし、側面に塗り広げるようにします。表面をツルッと仕上げるために、パレットナイフで表面を撫でて余分なクリームを取ることも大切です。

ふんわりかわいい!クリームの「へり」をつくってみよう

上の写真では、ケーキのへりを立たせています。ふんわりとかわいらしい雰囲気が出ますよね。

へりを立たせる時は側面にクリームを追加し、パレットナイフを立てながら回転台を回して、クリームが下から上に伸びていくように塗り広げるのがポイントです。ちなみにパレットナイフを使う時は、短めに持つと作業がしやすいので試してみてください。

さて、次回2時間目からは、さらにセンイルケーキらしさを演出するデコレーションのコツやアイデアについてご紹介していきます。

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