優しさに包まれる
愛おしいおやつの時間
happy muffin(三重県桑名市)

静かな住宅街に佇む、こぢんまりとしたマフィン店。その一角に、とても幸せなおやつの時間を過ごせるカフェを見つけた。

扉の先のショーケースには、チョコや抹茶、ナッツなどの定番ものから、旬の素材がふんだんに詰まったものまで、さまざまな表情のマフィンがぎゅうぎゅうに並んでいて、絵になる光景に心が踊る。朝3時半に起きて焼くそうで、その数は約30種類600個！

持ち帰るぶんのマフィンを選んでから、趣あふれる古家具でまとめられた席へ。そこかしこに飾られた雑貨やドライフラワーに和みつつ、イートイン限定の「ミニマフィン3種」と無農薬茶葉を使ったチャイをいただいた。

北海道産小麦粉、きび砂糖、国産バター、地元の卵や牛乳、アルミニウム不使用のベーキングパウダーなど、安全安心な素材にこだわって作られたマフィンは、優しい風味の中にほどよいリッチ感が漂い、行列ができる人気ぶりに納得。実はチーズケーキも評判で、追加で頼んだ「抹茶のバスク」の滑らかさに感動した。

パリの「ル・コルドン・ブルー」で製菓を学んだ店主と、そのご両親の三人で切り盛りする様子にもほのぼの……。ちなみに店名は、自宅で営んでいた頃に幼稚園児だったお子さんが付けたとか。おいしさと温かさに満たされた帰り道、本当に幸せな気持ちになれるマフィンだなぁとしみじみ思った。