桒原さやか 信州・松本と家族の時間

エッセイスト桒原さやかさんが松本で感じる四季や自然とともに、家族でつくる日々をご紹介

それでもまた、
キャンプへ行きたくなる理由

October 01. 2026(Thu.)

岐阜県出身のライター・エッセイストの桒原(くわばら)さやかさん。「イケア・ジャパン」やWEBメディア&ショップを経営する「北欧、暮らしの道具店」に勤務した後、ノルウェーに移住し約1年半を過ごしました。
現在は、長野県松本市で、スウェーデン出身のご主人と2人のお子さまとともに暮らす桒原さんに、松本での暮らしや家族と過ごす日常について綴っていただきます。

撮影協力/松本市美鈴湖もりの国オートキャンプ場 https://misuzuko.net

時間の流れが変わる場所

キャンプの帰り道はいつもクタクタです。車の後部座席に目をやると、子どもたちがゆらゆら舟を漕いでいます。

準備をして、テントを張って、ご飯をつくって、片づけて。家に着いたら、テントを干したり、道具をしまったりする作業も残っています。
毎回へとへとになって帰ってくるのに、なんでまた行きたくなるんだろう?

今日の夕飯はカレー。待つ時間も、ごちそうです。

キャンプの食事は、楽しみのひとつです。できるだけ現地でゆっくりしたいので、凝ったものはつくりません。肌寒い時期は鍋にしたり、鍋焼きうどんにしたり。最近はカレーライスもよくつくります。

家でつくるときは、煮込んでいる合間に洗濯物を畳んだり、散らかっているものを片付けたり。気づけばスマートフォンを開いていることもあります。でも、キャンプでは、そんな気にもならないのです。

目の前のカレーがただただ煮えるのを待つだけ。
ぼーっと火を見たり、まだかなと中の様子をのぞいたりしながら、ただただ鍋の前に座っているだけ。

不思議なことに、キャンプではそんな時間も待てるのです。むしろ、その時間を味わいに来ているような気もします。

鍋をのぞきながら、「まだかな?」

キャンプには、友人家族と一緒によく行きます。テントを並べて張り、真ん中にテーブルを置いてみんなでそこに集まって過ごします。

「わたしのテント、入っていいよ。」

子どもたちは、そんなふうに声をかけ合って、中でひそひそおしゃべりをしたり、おやつを食べたり。入り口には、小さな靴がちょこんと並んでいます。

遊んで、つくって、食べて、片づけて。そんな何気ない時間が、キャンプでは少しだけ特別に感じます。

遊んで、つくって、食べて、片づけて。そんな何気ない時間が、キャンプでは少しだけ特別に感じます。

遊んで、つくって、食べて、片づけて。そんな何気ない時間が、キャンプでは少しだけ特別に感じます。

遊んで、つくって、食べて、片づけて。そんな何気ない時間が、キャンプでは少しだけ特別に感じます。

あっちのテントから、こっちのテントへ。それぞれのテントが、二日間だけの小さな家になるような感覚も好きです。

いつもなら、「そろそろ帰ろうか」と時間を気にしながら遊ぶのに、キャンプでは時計を見ることもありません。

気づけばもうあたりは真っ暗。「あれ、もうこんな時間?」と顔を見合わせることもあります。

夜まで一緒に過ごして、「おやすみ」と言って、それぞれのテントへ。そして朝になれば、「おはよう」と言って昨日の続きがはじまるのです。

キャンプの一番好きなところは、「じゃあまたね」が、翌日の昼まで来ないことなのかもしれません。

家に帰って、クタクタの体でテントを干しながら、気づけばもう次のキャンプの話をしています。

「次はどこに行こうか?」
「星がきれいなところもいいね」

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