クリス・グレンの教えて!グッドジェネレーション(アーカイブ)

誰もが新しいことに
挑戦できる世の中に
株式会社LEO
(三重県菰野町/愛知県名古屋市)(4/4)

September 26. 2023(Tue.)

未来へ繋がる新しい取り組みをおこなっている企業や団体をラジオDJのクリス・グレンさんが訪ねるコーナー。今回ご紹介するのは、愛知県名古屋市に本社を置く「株式会社LEO(レオ)」。ゼロの状態から事業を起こすアントレプレナー(起業家)の育成やスタートアップ支援、事業創造のための施設運営などをおこなっています。最終回となる今回は、LEOそして粟生さんが目指す今後についてお聞きしました。

ー前回までの記事はこちら
1/4
ただのリラクゼーション施設ではない森の中のサウナ 株式会社LEO(三重県菰野町/愛知県名古屋市)(1/4)
2/4
サウナは「ばづくり」のひとつ 株式会社LEO(三重県菰野町/愛知県名古屋市)(2/4)
3/4
新しい事業や価値創造のサポートを 株式会社LEO(三重県菰野町/愛知県名古屋市)(3/4)

「NAGONO WORKBAR & SAUNA」の
ととのいスペース。

サウナ施設を
「まちづくり」に活用

LEOの事業でまだご紹介していないのが「まちづくり」。それを体現したのが、名古屋駅から徒歩圏内、「なごのキャンパス」のすぐ近くに2022年8月にオープンした「NAGONO WORKBAR & SAUNA」です。ここも「AOU no MORI」と同じサウナ施設ですが、円頓寺本町商店街の活性化に繋げたいという目的で立ち上がりました。
「バーがあるワーキングスペースとサウナが併設されています。非日常の中で、何かが生まれるきっかけになるような体験をしてほしいという点はAOU no MORIと同じ。アクセスが良いので、大手企業のワークショップや研修に使われることもあります。そういった人の流れをつくることと、ここではあえて食事は出しておらず、商店街のお店からケータリングを注文してもらうというかたちで街に貢献しています」(粟生さん)

NAGONO WORKBAR & SAUNA
https://leopards.co.jp/service/workbarsauna

サウナルームは天然の岐阜ヒノキを使用。
バースペースとワークスペース。
WEBミーティング用の小部屋もある。
店舗入口。サウナは1階、ワークスペースは2階へ。
1階の店頭では、豊田合成のエコブランド「Re-S」の
バッグなどを販売。

「AOU no MORI」の
今後の展開は?

「AOU no MORI」がオープンして約2年。サービスは好評で、もっとたくさんの人数で利用したいという声が増えてきたそう。
「AOU no MORIは、サウナやインスタントハウスの大きさから多くて5~6名での利用が限度でした。しかし、2023年11月ごろ(予定)に、敷地を拡張して、大人数に対応できるようにリニューアルを進めています」(粟生さん)
さらに今回拡張する敷地にも、新しい試みの製品を採用するといいます。
「例えば鉄鋼の会社がつくるコンテナハウスのバーカウンターや、木材会社が考案した新しいバレルサウナ、バレルバス(水風呂)を置く予定です。これまでBtoBの商材しか扱いがなかった会社がBtoCを始めたことによる製品です。この菰野町周辺の事業者の方々にも、新しいものづくりのヒントになれば良いと思っています」(粟生さん)
「ここでもサウナをコミュニケーションのツールにしてイノベーションが生まれる場所をつくっている。約2年で2つもサウナ施設をつくるなんて、やっぱりすごい行動力ですね!」(クリスさん)


AOU no MORI ~ CO-CREATION SPACE ~
https://leopards.co.jp/service/aounomori

現在の場所から山を下った開けた場所で
建設中の新エリア。

可能性も夢も
広がるばかり

「やったことがないことをやるのは、大変だけど楽しい」と粟生さん。
「会社員時代には岐阜で音楽フェスを企画して実現させたり、今も、ある製造業の企業とイチゴづくりに挑戦したり。私のイスラエルの友人は、パイロットであり医師であり起業家でもあります。これからの時代はそんなふうに多様に柔軟に生きていくこともできる。医師になって目の前の患者さんを幸せにするのは素晴らしいことです。一方で、その技術を持ちながら起業して、医学を発展させて社会に貢献するという選択肢もある。どちらかを選ぶのではなく、両方やったっていい。そんな話を学生のみなさんにはしています」(粟生さん)

今後のLEOについては「まず、新しい事業をつくり出せるメンバーを社内で育てたい」とのこと。さらに、より地域に根ざした活動に意識が向いているようです。
「今後は原点回帰で、この日本、しかも中部地域で、三重県で、名古屋市で、といった具合に、それぞれの地域にイノベーションを創出できる企業になっていきたいと思っています」(粟生さん)

最後に、個人的な夢をお聞きすると…
「三重の土壌を活かし、なおかつ最新のテクノロジーを使った農業をやりたい!と考えています。何を栽培するかは検討しているところですが、例えば ぶどう畑とワイナリーをつくることで地元の就業支援にもつなげるといったアイデアもあります。いろいろな大学の技術を組み合わせて、高温多湿でも育つ苗を開発して、毎年収穫して醸造もできる最先端ワイナリー。夢が膨らみます」(粟生さん)

「粟生さんならすぐに実現させそうですね! お金がかかるからとか、周りに笑われるからとか、なにかと理由をつけて一歩が踏み出せない人も多いけど、それじゃあ、もったいない。前向きな粟生さんに出会って、僕もいい刺激をもらいました」(クリスさん)

クリスさんは、粟生さんの前向きな姿勢に
とても影響を受けた様子。
株式会社LEO
2020年事業開始。「つくることを通じ前進する」をミッションに、起業の新規事業コンサルティングや、サービス立ち上げに伴うソフトウェア開発、起業家人材の育成サポート、学生向けのアントレプレナーシップ教育、自社による新しいサービスの創出をおこなっている。

愛知県名古屋市西区那古野2-14-1 なごのキャンパス
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