自分時間(アーカイブ)

きららの森でヒーリングタイム。
原生林の中でコーヒーを楽しむ

April 28. 2023(Fri.)

癒しをもたらしてくれる自然、日常の小休止に寄り添うコーヒー。そのふたつを一度に味わってみたい……。

そんな贅沢な時間を叶える旅を今回を含め3回にわたってお届け。
現地でコーヒーを淹れるため同行してくれるのは、自家焙煎の移動珈琲店を営む『gina coffee』の増島有彩さんだ。

今回訪れたのは、愛知県設楽町に位置する段戸裏谷原生林「きららの森」。天然林が広がる豊かな自然でコーヒーを楽しむ1日を計画した。

※段戸裏谷原生林「きららの森」内での火気の使用は厳禁です。今回の撮影では、保温瓶に入れたお湯を使用しています。

撮影協力/gina coffee
https://ginacoffee.base.shop/
https://www.instagram.com/gina_coffee___/

段戸湖駐車場から林道へ。

段戸裏谷原生林「きららの森」

「きららの森」は、愛知県内最大級の規模を誇る天然ブナの原生林で有名だ。名古屋から車で約2時間ほど、山道をゆっくりと上り、段戸湖の隣から森に入る。

段戸湖には釣り人の姿も。
谷間を歩くコースは、緩やかな坂道が続く。
案内所の方に教えていただいた、大きなブナの木。

途中、樹齢200年ほどのブナの巨木に出会う。大きなコブが出ていたり、太い根っこや枝がうねっていたり、自然の力を感じる。

そんな生命力溢れる場所で、1杯目のコーヒーを飲むことにした。

手回しの焙煎機で丁寧に焼いた豆。

今日のために持ってきたルワンダの中煎り。アフリカ産らしい土っぽさと華やかなコクが特徴の有機栽培コーヒーだ。

手回しのミルで豆を挽く。

豆を挽くと、だんだん香ばしい香りが辺りに広がる。

職人が一つひとつ手編みして作った金網ドリッパー。

豆がプクウッと膨らんでいく様子は、豆が新鮮な証。こだわりの金網ドリッパーは、使い込むほど風合いが増し愛着が湧く銅素材。美しい見た目に加え、外で淹れる野趣感も高めてくれる。

倒れてもなお生命力を感じる巨木の切り株で。

大木に囲まれてドリップする。あたりは鳥のさえずりすら聞こえないほど、シンと静かな空間だった。ただコーヒーがコポコポと落ちていく音だけが響いていた。

お湯は保温瓶で携帯。

今回持ってきた器具は、アウトドアに適した軽くて携帯しやすいもの。
ステンレスを基調としたシンプルで飽きのこないデザインだ。

丸太に持たれながらひと口。至福の時間。

丸太に持たれながらひと口。至福の時間。

丸太に持たれながらひと口。至福の時間。

一口飲むと、土っぽさの後に来る華やかな香りと味に驚いた。

ゆるやかな尾根と斜面を歩くコースを散策。

淹れたてのコーヒーを飲んだら元気が湧いてきた。先へと続く山道を歩いていく。

至るところで目にする、
隆々とした瘤が印象的。
青々とした風景が目の前に。

歩き進めると、さっきまで枯れ木が多かった景色が一変。常緑樹の森へと突入した。すると日差しも刺してきて、春の訪れを感じた。

五六橋まで辿り着けば、あとはなだらかなハイキングコースに。

山道が終わり、目の前には五六橋と裏谷川が現れた。

巨木の間をぬうように流れる裏谷川。

もう一杯は、さっきと雰囲気が異なる川辺で淹れてみよう。そう思いついて落ち着ける場所を探し、のんびりと準備を開始。

苔に覆われた丸太の上で。

絨毯のように柔らかくて気持ちいい苔のテーブルの上で。

絨毯のように柔らかくて気持ちいい苔のテーブルの上で。

絨毯のように柔らかくて気持ちいい苔のテーブルの上で。

川辺で飲む一杯は、森の中よりも清々しい後味を残してくれた。同じ森でも、見える景色はさまざま。五感で得られる情報もまた違う。
視覚、聴覚、嗅覚、それぞれが相互作用しあって、一つの味ができあがっているのだと実感した。

一杯のコーヒーを淹れる少しの間、まるで瞑想しているような感覚に陥る。慌ただしい日常から解放され、自然の中で、エネルギーが充填されるような……、そんな時間だった。


今回撮影で使用したコーヒー豆は、gina coffeeのウェブサイトで購入可能。
https://ginacoffee.base.shop/items/73833800(ルワンダ100g)
https://ginacoffee.base.shop/items/73834165(ルワンダ200g)

MAP

段戸裏谷原生林「きららの森」
〒441-2221
愛知県北設楽郡設楽町田峯字段戸1-1

(以下の電話番号は設楽町観光協会)
電話番号:0536-62-1000
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