雨曇りすら美しい。
三重県志摩市・英虞湾の島を巡り、
珈琲時間を
June 02. 2023(Fri.)
清々しい晴れの日は外にでかけたくなるものだが、曇天や雨模様の儚い景色にも惹かれてしまうーー。
前回に続き、自家焙煎の移動コーヒー店を営む『gina coffee』の増島有彩さんとともに、自然の中でコーヒーをいただく小さな旅の第2弾。
今回の旅先は三重県志摩市。雨雲が垂れ込めるとある日、英虞湾周辺を散策した後、賢島からフェリーに乗って、間崎島へ足を伸ばした。
撮影協力/gina coffee
https://ginacoffee.base.shop/
https://www.instagram.com/gina_coffee___
陸と海が織りなす絶景
リアス海岸で有名な英虞湾。起伏の激しい島や半島が複雑に入り組んだ海岸線。さまざまな地形が楽しいこの景色を楽しむため、まずは標高140mに位置する横山展望台へと足を運んだ。
車である程度の場所まで登って、なだらかな傾斜の遊歩道を歩いていくと、視界が一気に開ける。目の前の景色に思わずため息が出た。
英虞湾に浮かぶ約60の島々や半島を上から見ると、緑の多さに驚く。木々がブロッコリーのようにもこもことしていてかわいらしい。うねうねとした海岸線は不思議で面白く見ていて飽きない。
展望台を後にして、賢島駅からすぐの港に到着。賢島からフェリーで約15分の場所にある間崎島に向かう。
フェリーに乗る頃には、雨が強くなり波が高くなってきた。
久々に乗ったフェリーは楽しい。霞んで遠くの景色が見えないけれど、淡い色彩の世界も魅力的だった。
あご湾定期船(志摩マリンレジャー)
https://shima-marineleisure.com/cruise/bayliner/
間崎島に到着。
フェリーを降りたら幸運なことに雨が止んだ。さっそく、海辺でコーヒーを飲むことに。
今回は、エチオピアの中煎りとルワンダの深煎りをブレンドした豆。フルーティーな果実感と深みのあるコクが特徴のコーヒーだ。
使用したコーヒードリップポットは、新潟県燕市を拠点とする「タカヒロ」の人気シリーズ。
超極細の注ぎ口で、微細な調整をしながらお湯を注ぐことができるので、思い通りの抽出ができる。
一滴一滴慎重に。淹れる豆の種類や焙煎度合いを考慮して淹れ方を変える。
「海を意識して、さっぱりした“爽快さ”と、香りとコクの“深み”を感じる、飲みごたえのある一杯に」をテーマに焙煎し、抽出したブレンド。
ルワンダの豆が味に奥行きを出し、エチオピアの爽やかな味があとを引く一杯だった。
コーヒーを淹れ終わった頃だろうか。厚い雲間から光が差した。今日初めて見た光に感動してしまった。
海をぼうっと眺めていたら、遊覧船から「やっほ〜!」と声がした。
乗客から手を振られて少し恥ずかしくも、嬉しかった。旅心が高鳴る瞬間だった。
コーヒーを飲み終わって、島を散策することに。
雨上がりの静かな島内をのんびり歩く。
都会の人混みに比べ、別世界だ。
あっという間に時間が経ち、帰りのフェリーが到着。
日が差してきたので、船上からの景色を眺めることに。
雨や風の日だってある。
でも、雨だからこそ見える風景、自然の姿、空の色。そこに宿る儚い景色もまた良い。それに旅先でのコーヒーは、今回も格別だったのだから、全て良しだ。
今回撮影で使用したコーヒー豆は、gina coffeeのウェブサイトで購入可能。
https://ginacoffee.base.shop/items/73834014(ブレンド2 100g)
https://ginacoffee.base.shop/items/73834216(ブレンド2 200g)
MAP
(以下の電話番号は志摩市観光協会)