
年間300件以上のお店をめぐる編集者・かにぃさんが中部地域のカフェをご紹介
「遊び心」を表現した
アイデア豊かなランチやスイーツを味わう
cafe eight songs(岐阜県八百津町)
January 29. 2026(Thu.)
岐阜で叶えた念願のカフェオープン
自慢は京都の食材を活かしたメニュー
岐阜県八百津町といえば、栗きんとんでその名を知られる自然豊かな町。加えて最近は、スタイリッシュなカフェが町にできはじめ、カフェ通の間で密かに話題を呼んでいる。
その中の1軒が、2021年にオープンした「cafe eight songs」。シンプルな外観とかわいいロゴマーク入りの看板が目を引く店だ。扉を開けると、白をメインカラーとした、シンプルで明るい空間が広がる。「なるべく余分なものを加えず、2000年代のカフェをお手本にしました」と笑顔で話すのは、店主の尾塩顕拡(あきひろ)さん・八寿子(やすこ)さん夫妻。以前は京都に住んでいたふたりは、「いつか店を開きたい」という夢を叶えるため、八寿子さんの祖母が住んでいたこの場所に移住し、カフェをオープンさせた。
八寿子さんは京都で有名なカフェ「さらさ西陣」のキッチンで料理の技を磨いてきた。元はガラス職人の顕拡さんは、八寿子さんからメニューや調理を学び、現在は厨房で腕を振るっている。「元職人らしく緻密な作業が得意で、料理の味付けはもちろんのこと、盛り付けもよくできていると思います」と八寿子さんも太鼓判を押す。
「コンセプトは、以前の住まいであり、妻が料理を学んだ土地・京都の食材を生かした料理をお出しすること」と話す顕拡さん。京都の漬け物や宇治の抹茶などを巧みに取り入れたランチやスイーツが評判だ。今回はその中の一品、しば漬けタルタルの唐揚げランチプレートを注文した。甘酢を絡めた鶏の唐揚げには、鮮やかなピンクのタルタルソースがたっぷり。柔らかい鶏肉と、しば漬けの食感がアクセントのマイルドなタルタルとの相性は抜群で、ご飯にもよく合う。皿を彩る季節の副菜も丁寧につくられたものばかりで、満足感この上ない。
スイーツは店主夫妻おすすめのエイトパフェをオーダー。実はこのメニュー、当時6歳の息子、えいとくんが「これをつくってほしい」と画用紙に描いて提案したものをそのまま再現したのだとか。サクサクのグラノーラ、チョコとバニラのアイスの層に3本のバナナと生クリームで飾り付け。まるで城の塔を思わせるようなユニークな見た目に、子どもらしい豊かな発想力が伝わってくる。濃厚なチョコやバナナ、生クリームのバランスも見事で、さっぱりとした宇治産の和紅茶と一緒に味わえば、より一層そのコクのある甘さが際立つ。
新作のみそらしだんごは、香ばしく焼いた団子に味噌ダレがかかった和スイーツ。京都・今宮神社のあぶり餅をイメージし、白味噌ときなこで仕上げた甘じょっぱいタレが後を引く。
「コンセプトはもうひとつあって、『遊び心』を大切にすること」と笑顔の顕拡さん。「じゃんけんで勝ったらパフェ半額とか、早口言葉を3回言えたら割引とか、不定期ですがお客さまに楽しんでいただけることを考えて、盛り上がっています」。こうした楽しい情報は、随時Instagramで公開するというから、ぜひチェックして出かけてみたい。
自然豊かな町に佇むおしゃれなカフェ。


店内。ゆったりと座れる6人掛けのテーブルも。


唐揚げとベストマッチ。
副菜も充実しており満足度が高い。


子どもらしい発想力で誕生した人気メニュー。


珈琲や紅茶のお供にも最適な一品。
あまじょっぱさがやみつきになる。
店舗情報
- cafe eight songs
- 家族で岐阜に移住しカフェをオープン。遊び心を表現したメニューや京都ゆかりの食材でつくるランチやスイーツが人気を博す。店名は店主夫妻の子どもたちの名前が由来になっている。





