
年間300件以上のお店をめぐる編集者・かにぃさんが中部地域のカフェをご紹介
絵本から抜け出たような空間で
渾身のカレー&フレンチトーストを堪能
Fond Cafe 浜松市
March 27. 2026(Fri.)
香り高い地元の名産品あおさを使った
独創的なスープカレー
穏やかな浜名湖の北に広がる気賀の町並みに、まるでおとぎ話から飛び出してきたような一角がある。「パンプキンズハウス」と名付けられたその建物は、浜松の人気観光スポット「ぬくもりの森」を手がけた建築家・佐々木茂良氏が造ったものだ。今回訪れる「Fond Cafe」は、そのメルヘンな建物の一角にある。
重厚な木の扉を開けると目に飛び込んでくるのは、かわいい雑貨に彩られたウェイティングスペース。その先に広がる店内は、木の温もりを感じられる空間が。壁には季節の雑貨とともに昔懐かしい『ぐりとぐら』の絵が飾られ、世代を問わず楽しめる絵本も並ぶ。「コンセプトは2つ。ひとつは『森のカフェ』、もうひとつは『親子3代で楽しめるカフェ』です」と話す店主は、フレンチをはじめ居酒屋やカフェなどで腕を磨いた経験豊かな料理人。名古屋から地元の浜松へ戻り、子どもと一緒に行けるカフェがあまりなかったことから「それなら自分が居心地のよいカフェをつくろう」と一念発起。2021年にここをオープンした。木製のテーブルやイスのほか、店内のインテリアはすべて「妻が好きだろうな、と思うもので揃えました」と店主。「いわばこの店は、僕から妻へのラブレターでもあります」と話す優しい笑顔が印象的だ。
メニューは、スープカレーとフレンチトーストが中心。店主が独学で試行錯誤しながらつくり上げたスープカレーには、浜名湖産の香り高いあおさが添えられた「はまなこスープカレー」が5種類揃う。今回はその中から、インパクトのある名前が目を引く「青さたっぷり花かつお踊るすんごいはまなこスープカレー」を注文。鶏ガラと地元産の野菜を使って圧力鍋でしっかりと抽出したスープ、シナモンがやや強めの複雑なスパイス、隠し味に梅酒を入れてフルーティーな酸味をきかせたルーの三位一体で仕上げたカレーは、マイルドで奥深い味わい。その名のとおり、たっぷりとあおさがのった磯の香り豊かなご飯とも絶妙に合う。「子どもも食べられるように仕上げてあるから、スパイシーなカレーが好きな人は自由に加えて」と、棚にスパイスバーが設けてあるのも粋なサービスだ。
デザートには「今までの料理で一番熱心に研究した」と店主自慢のフレンチトーストをオーダー。卵黄と牛乳にたっぷりと浸し、フライパン、オーブン、バーナーで3度焼き。表面はカリッと香ばしく、中はブリュレのように濃厚でとろける食感。「バタフライピーの青で浜名湖を表現しました」というラッシーはさっぱりとした味わいで、フレンチトーストの優しい甘みをより一層引き立ててくれる。
異国の地に降り立ったかのような気分に。


まるで絵本の中のような世界観で、
来る人をワクワクさせる。


小さなお子さま連れでも安心して過ごせる雰囲気。


はまなこスープカレー。ブレンドしたスパイスで
仕上げた深みのある味わい。


楽しめるフレンチト―スト。
店舗情報
- Fond Cafe
- こだわりの食材を使用したスープカレーやフレンチトーストが味わえるカフェで、「パンプキンズハウス」の一角に佇む。小さなお子さまも安心して過ごせる居心地の良い雰囲気が特徴的。
MAP
パンプキンズハウス1F





