
毎月違った食材をテーマに人気料理家・ワタナベマキさん考案のレシピをご紹介
〜ワタナベマキさんが、きしめんを料理したら!〜
つゆによ〜く絡ませることが
冷やしきしめんの美味しさの決め手!
September 17. 2025(Wed.)
名古屋名物のひとつ・きしめんは、店舗ごとに味わいが異なるといわれているほど、実は奥深い麺料理です。
かつて「交流」で名古屋市のきしめんメーカーを訪れたことがあるワタナベさんは、以来、その美味しさと面白さに目覚めて、きしめんLOVERとなったひとり。「乾麺を常備しておけば、和洋中のいろいろなジャンルの料理に応用できるので、ぜひ乾麺のきしめんをストックリストに加えて欲しい」とワタナベさん。
平たく打たれた麺はソースや出汁と絡みやすく、口の中でツルツルとなめらかな食感が楽しめます。そんな特徴を生かして新しいきしめん料理を作ってみたい!――ということで、今回はワタナベさん流のきしめん料理をご紹介します。日頃は、なかなか「きしめん」は馴染みがない…という地域の方もぜひ、試してみてくださいね!
夏野菜と中華風きしめん








名古屋できしめんを食べた時は、コクのある濃いめのかつお出汁と醤油ベースの、いわゆる和風のつゆでいただきました。上にかつお節がたっぷりのっていたのが衝撃的で、風味がよくてとても美味しかったことを覚えています。
今回は、和風とはまったく違ったアプローチで、きしめんの新しい可能性を見つけたいなと思ってレシピを考えました。
夏野菜を使い、中華風にアレンジした冷やしきしめんです。出汁を泡立て器などでしっかり混ぜて、ごま油を乳化させると平たいきしめんにつゆがよく絡みます。また今回は、素揚げしたナスを添えました。コクとなるだけでなく、ツヤが出るため見た目からも食欲がそそられます。
◎材料(4人分)
- きしめん(乾燥)
- 240g〜320g(1人あたり60〜80g)
- ナス
- 4本
- トマト
- 小4個
- チンゲン菜
- 2株
- すだち
- 1個
- 揚げ油
- 適量
- 白いりごま
- 少々
<調味料A>
- 鶏がらスープ
- 800ml
- しょうがすりおろし
- 1かけ分
- しょうゆ
- 大さじ2
- 酒
- 大さじ2
- 塩
- 小さじ1/2
- ごま油
- 大さじ2
◎つくり方
- ナスはヘタとガクをのぞき、縦に2等分に切り、火が入りやすく、味が染みやすいように皮面に切れ目を入れ、水にさっとさらして水気をふき、油で揚げる。
- フライパンによくかき混ぜた<調味料A>を入れて中火にかけ、ひと煮たちしたら、揚げたナスを漬けて冷やす。
【Point!】ごま油は調味液としっかりと混ぜて乳化させることで、きしめんとからみやすくなる。 - 沸騰した湯にきしめんを入れて袋の表示通りに茹でて、同じ湯で4つ割りにしたチンゲン菜を茹でる。
- きしめんとチンゲン菜をざるにとって冷水で締め、水気をしっかりと切って麺を器に盛る。
- 2の漬けたナスを麺の上に盛り付け、輪切りにスライスしたトマトとチンゲン菜をのせ、2の漬け汁をかける。白いりごまをふり、すだちをのせる。