
毎月違った食材をテーマに人気料理家・ワタナベマキさん考案のレシピをご紹介
〜「塩をする」ことからはじめましょう〜
きのこの旨味って、こんなにあるの?
万能な保存食・塩きのこ
October 07. 2025(Tue.)
「食材を買ってきたら、まずは塩をする」が当たり前になっているというワタナベさん。今回は3回とも、塩を使う保存食と、それを応用してつくるメニューの両方を紹介します。「塩をする」ことは、食材を長持ちさせるだけでなく余らせてしまうなどの無駄が減ることにもつながります。
1回目は「塩きのこ」と「塩きのこごはん」。塩きのこは、茹でて塩をするだけ!きのこの旨味がお米にしみこんで、滋味深い味わいとなります。「きのこを茹でた汁は捨てずに、野菜や卵などを入れてスープにしましょう。きのこの旨味の深さに、きっと驚きますよ」とワタナベさんから美味しいアドバイスも!
塩きのこ/旨味たっぷり塩きのこごはん








私の料理の仕事のはじまりは、ケータリングでした。短時間で多くの食材の下調理をする時、食材を塩もみしておくと味が決まりやすく、その後の調理時間が短く済むことに気がつきました。野菜だけでなく、魚や肉にも塩をしておくことが保存食の味の基本ルールになっていきました。
お米と一緒に炊いてもいいし、麺のトッピングにしたり、オムレツに入れたり、スープの具材にしたり、この塩きのこは本当に万能選手なんです。つくり方も簡単なので、ぜひトライしてみてください。
◎材料
「塩きのこ」(作りやすい分量)
- お好みのきのこ類
- 合わせて300g(撮影では、しめじ、えのき、エリンギを使用)
- 塩
- 茹でたきのこの量の2%
「旨味たっぷり塩きのこごはん」(4人分)
- 塩きのこ
- 150g
- 細ネギ小口切り
- 少々
- 米
- 2合
◎つくり方
「塩きのこ」
- しめじは石づきをのぞいてほぐし、えのきとエリンギは食べやすい長さに切る。
- 沸騰した湯に1.を入れて中火でひと煮たちさせ、約2分茹でてざるにあげて、しっかりと水気を切る。
- 2.の分量の2%の分量の塩を全体になじませる。
【Point】茹でたきのこに塩をする時は、必ず塩の分量(パーセンテージ)をきちんと計りましょう。そうすることで、どんな量でも毎回同じ塩分量でつくることができます。 - 冷めたら保存容器に入れて保存する。
※出来上がりですぐに食べることができる。
※冷蔵庫で4〜5日保存可能。
「旨味たっぷり塩きのこごはん」
- 米は洗ってざるにあげる。
- 炊飯器に1.を入れて2合の目盛まで水をそそぎ、塩きのこを加え10分置いて普通モードで炊く。
- 器に盛り、細ネギをちらす。