中部地域の注目パーソンにインタビュー!
番外編
スリングの追究に加え
“場づくり”も開始
北極しろくま堂有限会社
代表取締役 園田正世さん (1/3)
May 23. 2023(Tue.)
「交流Style」の前身「交流」で、過去にご紹介した方のその後に迫ります。
今回は、2019年3月にご登場いただいた静岡県の北極しろくま堂の代表取締役・園田正世さんに、同社の新しい動きについて伺いました。
ー過去のご紹介記事はこちら
【「交流」no.111 P2〜5】
スリングと出会った感動を
いろいろな人に届けたい
ベビー用スリングや、おんぶ紐、兵児帯などを製造・販売する「北極しろくま堂」。それまで専業主婦だった代表取締役の園田正世さんが設立に踏み切ったきっかけは、アメリカ製の抱っこ紐「スリング」との出会いからでした。
第2子を妊娠中、あるイベントの育児グッズ販売ブースで見つけた「スリング」。装着してみると、腕や腰などが楽で、抱かれている子どもも安心しているようでした。抱っこに対して感じていた辛さが嘘のように消えたといいます。
「この素晴らしさをいろいろな人に伝えたい」
そう考えた園田さんはさっそく行動に移し、自身も子育ての真っ只中だった2000年に「北極しろくま堂」を設立しました。
アメリカ製品の輸入販売から始まり、日本人の体格や好み、気候に合ったオリジナルスリング「キュット ミー!」を開発・販売。利用者から数多くの感謝の言葉が届くようになったそうです。
だっこ・おんぶを研究
園田さんの取り組みは、スリングの販売にとどまりません。「NPO法人だっことおんぶの研究所」理事長として、より良いベビーウェアリング(道具を使い、ある程度密着して赤ちゃんをだっこ・おんぶすること)の啓蒙や、だっこ・おんぶが子どもの発達へ与える影響について伝える活動をおこなっています。また、東京大学大学院にて、だっこについての研究にも勤しんでいます。
企業活動としてだけではなく、赤ちゃんと親がだっこやおんぶを通して幸せになれる社会を目指しているのです。
そんな思いを体現できるチャンスが巡ってきました。
それが、2023年4月22日に静岡市のオクシズエリアにオープンした新施設「こぐまPlace(プレイス)」です。
オクシズに新たな施設を
オープン!
「こぐまPlace」は、「ありのままの自分とであう」をテーマに、子育てのサポートはもちろん、老若男女が自分の人生を充実したものにできるよう、そっと背中を押してくれる場所となっています。
例えば、専門家を招いた講座の企画・実施や、ある人の企画の実現に向けて一緒に考えたり、同じ希望を持つ仲間を募ったり。また、昔やりたかったけど時間やタイミングが合わずにできなかっとことを実現したり、1日から借りられるチャレンジレストランで夢だったケーキ屋さんを開店したり…。
次回の記事では、「北極しろくま堂」の大きなターニングポイントとなるこの施設について、園田さんに思いやこの場所の役割について伺いました。
プロフィール
- 北極しろくま堂 代表取締役
- 園田 正世(そのだ まさよ)
- 静岡県静岡市生まれ。名古屋市で中学・高校生活を送り、自動車メーカーに就職。退職後は静岡大学へ入学。卒業後、会社員を経て専業主婦に。2000年に「北極しろくま堂」を創業。同社取締役や「NPO法人だっことおんぶの研究所」理事長のほか、東京大学大学院博士課程で研究をおこなっている。
- 北極しろくま堂有限会社
- インターネットを中心に、オリジナルのベビー用スリングやおんぶ紐などのベビーウェアリング製品を販売。2023年4月からは、オクシズエリアに人々が交流したり、自分の人生を楽しみたい方向けの新施設「こぐまPlace」をオープン。
Instagram
https://www.instagram.com/koguma_place/