知っているようで知らなかった悩みに、専門家がお答えします
どんなアイテムがある?
おすすめは?
ブロカントで美しい暮らしを
(2時間目)
July 12. 2023(Wed.)
古くなったからといって捨てるのではなく、年月の経ったそのものの中に味わいや美しさの価値を見出す“美しいガラクタ”と称されるブロカント.ブロカントの考え方やその魅力、始め方について指南いただいた前回に続き、今回も岐阜県多治見市で「カトリエム・メゾン」「フルール・カトリエム」を営み、ブロカントや花のある暮らしを提案する、横田泰朗さんにブロカントのアイテムや、愛すべきポイントについてお話を伺った。
撮影協力/4equatrieme(カトリエム)(岐阜県多治見市)
https://4equatrieme.com/
ー1時間目の記事はこちら
ブロカントってどんなもの?ブロカントで美しい暮らしを(1時間目)
- フローリスト
- 横田 泰朗
- 岐阜県多治見市で、ブロカントを中心にした雑貨の販売と教室も行う「カトリエム・メゾン」と、花屋「フルール・カトリエム」を営む。フローリストとして、結婚式場のフラワーアレンジなども手掛ける。ブロカントや古着をこよなく愛し、暮らしにも取り入れている。
- https://4equatrieme.com/
ブロカントには
どんなアイテムがある?
古道具や古い家具、古い食器類など、日常的に使われながら受け継がれてきたアイテムが多いのがブロカントの特徴でもあるので、暮らしに取り入れやすいのがポイントだとか。
「日常使いできるものはそのまま使ってもいいですし、『どう使おうかな』と考えながら選ぶのも楽しみの一つです。口が欠けて使えなくなってしまったグラスを花瓶として再利用したり、動かなくなった時計を置物としてインテリアにしたりと、新たな役割を与えてあげることも、ものを大切に長く使う過程では重要なことなのです」(横田さん)
古道具や古家具で
暮らしの景色を変える
ブロカントは“道具”なので、毎日の生活に取り入れやすいものがたくさんあります。気に入ったものを今使っているものと置き換えてみてはいかがでしょう。
例えば、ブロカントのバケツやジョウロは、長く愛用されてきたからこそのサビや擦れが逆に美しく、既製品にはない存在感を放ちます。
また、同じように折りたたみ椅子や木製ベンチといった古家具も独特のキズや欠けが風合いとなり、インテリアのアクセントにもなるでしょう。
さまざまな使い方ができる
ガラスやホーローの器
ガラスのコップや瓶、洋食器、アイアンの器、ホーローの容器、鋳物の食器など、ブロカントにはさまざまな器があるといいます。
「ヨーロッパの風景が描かれた平皿をそのまま飾ったり、ガラスのコップやレトロな薬瓶を花瓶にしたり、細工の施された鋳物の食器を小物入れにしたりと、使い方は自由自在です」(横田さん)
手工芸品が多く、プリントではなく手描きだったり、形やラインにムラがあったりと、同じものが一つとなく、それぞれに味わいを感じることができます。デザイン性が高いものに出合えることもあるとか。
独特のキズや欠けなども個性となって、同じように見えて一つとして同じ製品がないのも魅力です。