おとなの相談室

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ブロカントに花を飾ってみよう!
ブロカントで美しい暮らしを
(3時間目)

July 19. 2023(Wed.)

古くなったからといって捨てるのではなく、年月の経ったそのものの中に味わいや美しさの価値を見出す“美しいガラクタ”と称されるブロカント。前回は、ブロカントのアイテムや、愛すべきポイントを教えていただいた。今回は、岐阜県多治見市で「カトリエム・メゾン」「フルール・カトリエム」を営み、ブロカントや花のある暮らしを提案する、横田泰朗さんのもとブロカントを用いた花のある暮らしの始め方について、指南していただく。

撮影協力/4equatrieme(カトリエム)(岐阜県多治見市)
https://4equatrieme.com/

ー1時間目の記事はこちら
ブロカントってどんなもの?ブロカントで美しい暮らしを(1時間目)
ー2時間目の記事はこちら
どんなアイテムがある?おすすめは?ブロカントで美しい暮らしを(2時間目)

フローリスト
横田 泰朗
岐阜県多治見市で、ブロカントを中心にした雑貨の販売と教室も行う「カトリエム・メゾン」と、花屋「フルール・カトリエム」を営む。フローリストとして、結婚式場のフラワーアレンジなども手掛ける。ブロカントや古着をこよなく愛し、暮らしにも取り入れている。
https://4equatrieme.com/

3時間目

ブロカントに花を飾りたい!
初心者でも簡単にできる方法は?

毎日の暮らしに
花を取り入れる

フランスの家庭では日常的に花を飾る習慣が根付いていて、花がとても身近にあります。そんな生活を想像してブロカントを毎日の暮らしに取り入れるなら、“花器”として花を飾り、暮らしを彩るという楽しみ方もおすすめです。

色鮮やかに咲いている花も、ブロカントに挿すことでさらに味わい深くなります。そして、枯れて朽ちてゆくまでの花の変化も、その過程を美しいと捉え、ありのままの花を楽しんでみてはいかがでしょうか?
そうすれば、“きちんとお手入れしなくては”と気負う必要もなくなりますよ。

ブロカントに合わせるなら、庭に咲いている花や、可愛らしい雑草を飾るのも素敵です。

初心者でも気軽に
花を飾るコツ

口の狭い器や花瓶などには、シンプルに同じ花を2、3本飾ってみましょう。食卓に置くと、日常がぱっと華やぎます。

「コツは、まっすぐ飾ろうとしないこと。茎が細くカーブしていて動きのある花を選ぶと素敵に見えます。(写真上)また、口の広いグラスには、花を浮かべるだけでも可愛らしくなります(写真下)」(横田さん)

ブロカントに
グリーンを合わせる

ブロカントのバケツやジョウロ、ホーローの器などを花器として使うなら、野草をイメージさせるグリーンをコーディネートするのもおすすめです。束にして口の広い器にバサッと入れて、玄関などに置いてみてはいかがでしょうか。

「グリーンの量は、器の口に対して2割から3割くらいを目安にするとよいでしょう。まっすぐではなく、斜めに倒すように入れると素敵になります」(横田さん)

花を日常的に取り入れているフランスの家庭のような雰囲気になりそうです。

花の美しさをずっと感じたい方には
ドライフラワーがおすすめ

ドライフラワーは、水が必要なく、花器にとらわれず自由に飾ることができるのもポイントです。
お気に入りのブロカントと合わせて、好きなように自由に試してみてはいかがでしょうか。
そのまま吊るすように飾ってもいいですし、籐のカゴやサコッシュに入れるのもおすすめです。(写真上)
「大切な器がひび割れしてしまい水を入れられなくなってしまっても、ドライフラワーなら飾ることができます。また、花首が取れてしまったドライフラワーも、花だけを集めてガラス瓶に詰めれば、さらに長い間楽しめますよ(写真下)」(横田さん)

ブロカントを毎日の暮らしに取り入れることで、丁寧に暮らしを紡いでいくきっかけになるかもしれません。

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