
知っているようで知らなかった悩みに、専門家がお答えします
クリームの色付け&文字入れ
センイルケーキづくりのコツとは!?
(2時間目)
March 20. 2025(Thu.)
1時間目ではセンイルケーキの基本について学びました。2時間目は、センイルケーキらしいデコレーションのコツを、引き続きパティシエの小田原益広さんに教えていただきます。クリームの色付けや塗り方など、プロの技を一緒に学びましょう。
ー1時間目の記事はこちら
シンプルでかわいい!センイルケーキとは? 基本のつくり方を学ぼう(1時間目)


- パティスリーアングレーズ パティシエ
- 小田原益広
- 鹿児島県薩摩川内市出身。名古屋市内のホテルの製菓部門勤務や、パティスリー、フルーツパーラーへの勤務を経て、2009年10月「パティスリーアングレーズ」を名古屋市千種区にオープンし独立。以来、地元のお客さまから愛される店となり、近年はセンイルケーキをはじめオリジナルケーキのオーダーも手がけている。
- https://p-anglaise.com/
センイルケーキで好みの色を表現するには?




せっかくつくるなら、推しのメンバーカラーや、好きな色にできるだけ近づけたいですよね。
大切なのは、表現したい色をしっかりイメージすること。例えば、一言に紫と言っても、青みが強い紫か、赤みが強い紫かで混ぜる色の割合も変わります。
今回は、スーパー等の製菓コーナーでもよく販売されている、粉末状の食用着色料を使用していますが、粉末状のものをを使用する時は、少量のシロップで溶いて濃いめの液体にしてから少量ずつクリームと混ぜると、ムラがなく全体にキレイに色が出ます。
また、着色料を何色か混ぜて色をつくりたい時は、粉の状態で混ぜるのではなく、色付きクリームをつくり、異なる色のクリーム同士の様子を見ながら混ぜましょう。そのほうが色がムラなく混ざり、細かい調整がしやすいですよ。
また、海外から輸入された食用の着色料は発色が良いものが多く、少量できれいに色が表現できます。ご家庭でつくる際はぜひ試してみてください。
なお、次章で触れていますが、この色づくりの段階でも、混ぜすぎるとクリームがボソボソになってしまうので注意が必要です。
クリームの上手な塗り方は?




クリームをスポンジに塗る際に使うのは、パレットナイフと回転台です。
さらに絵画のような風合いを出したり、少しラフにクリームをデコレーションしたいときは、私はペインティングナイフを使っています。
回転台がな無いという方は、お皿を手で回しながらクリームを塗る方法もありますが、やはり回転台があった方が均等にクリームを塗ることができます。
クリームの表面をツルッとなめらかにするコツは、お化粧するのと同じで「下地をつくってからクリームを重ねること」。クリームを薄く塗ってスポンジ生地の表面をを整え、さらに重ねていくとキレイな仕上がりになります。
加えて、「クリームを立てすぎないこと」も重要です。泡立て器で混ぜすぎたり、暖かい場所にしばらく放置してしまうと、固くキメが粗くなり、バターの様な風合いになっていきます。
固くなったクリームはもとに戻らないので、デコレーションするまでの時間は冷蔵庫に入れておき、使う直前に出すと良いでしょう。夏場など室温が高い時はクリームを入れたボウルを氷水などで冷やしながら作業するのもおすすめですよ。
センスよく、そして上手に文字入れするコツは?




文字入れもクリームを使いましょう。チョコレートペンをイメージされる方が多いと思いますが、チョコレートは固さの調整が難しく、色のバリエーションが出せないのでセンイルケーキには向いていません。
クリームを使えば、色の幅が広がりベースの色とのマッチングも楽しめます。
クリームを絞り袋に入れて、文字を書きます。絞り袋の先端をどこで切るかによって文字の太さが決まりますので、まずは細めに切って、慎重に様子を見ながら太さを見極めましょう。私は大体1〜2mm程度の太さでカットしています。絞り袋は、アイシングなどで使用する、手のひらに収まるぐらいの大きさがおすすめです。お店で購入する以外にも、クッキングシートなどを使って自宅で簡単につくることもできます。
文字を書くときのクリームも、固さが大事。手の温度でクリームがあたたかくなると、固くなりボソボソした見た目になってしまいます。手の温度が高い方であれば、手を適宜冷やしながら書くと良いでしょう。
また文字自体をかわいらしく見せるコツとして、アルファベットを使うときは、柔らかな雰囲気が出る小文字で書くのがおすすめです。