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やってみると意外と簡単!
基本のラッピング「キャラメル包み」に挑戦!
(2時間目)

December 23. 2025(Tue.)

1時間目ではラッピングの魅力や、ラッピングに使えるアイテムについて紹介しました。
2時間目は、基本となるラッピング方法を、堤さんに解説いただきます。
今回は、ギフトボックスなど箱に入った物を包む方法と、不規則な形の物や、複数のアイテムを一緒に包む方法の2種類をご紹介します。合わせて、身近にあるラッピングに使えるアイテムについても取り上げます。

ー1時間目の記事はこちら
思いを込めて、包んで届ける手づくりラッピングの魅力とは?(1時間目)

Loops 代表
堤健次さん
雑貨やアパレルの小売業を展開する企業にて、キャリアを積む。会社員時代に店長を務めていた雑貨店の継承と併せて独立し、スタッフの山口美香さんとともに2020年2月にライフスタイルショップ「Loops」を岐阜県にオープン。 中部地域をはじめ国内外で生まれた、家具や雑貨、アパレル、アクセサリー、食品など多種多様なアイテムを取りそろえる。「贈る人がときめく」をコンセプトに提供する、オリジナルラッピングサービスも魅力の一つ。 同店のインスタグラムでは素敵なラッピングの数々を投稿している。
https://loops-nagara.com/
https://www.instagram.com/loops_gift_lab/

2時間目

きれいに包むコツは
肩肘張らないこと

箱物を包む「キャラメル包み」











1.紙の上に箱を置く。
2.紙の左右の幅を決める。箱の高さの3分の2程度まで紙を引き出す。
3.箱の位置をそのままにして、反対側も高さ3分の2程度の幅を取る。箱を一度除け、必要な幅のところで紙を折る。
4.折り目に沿ってカッターをすべらせて余分な部分をカットする。
5.紙の上下の幅を決めるため、紙を箱に巻き付ける。
6.上下の紙が指1本分程度(約1〜1.5cm)で重なるところに折り目をつける。
7.折り目に沿ってカットする。
8.箱の天面を下にして、紙の中央に置く。
9.向かって右側の紙の端が箱のセンターにくるように巻き付けて、角に沿って軽く折り目をつける。
10.左側の紙を持ち上げて巻き付ける。
11.右側の紙が上になるように重ね合わせる。
12.重なった部分をテープで留める。
13.箱の側面に出ている紙の端を写真のようにつまんで、手前に折り込む。折った形が台形状になるように。
14.ひっくり返して天面側の紙の端も折り込む。
15.天面側の紙が上に重なるようにして、テープで留める。
16.反対側も同様に折り込み、テープで留めて完成。

箱状のものを包む定番の包み方である「キャラメル包み」。初心者にも挑戦しやすいラッピングの一つです。キャラメル包みのポイントは、包むものに合ったサイズの紙を用意すること。今回紹介するのは、包むものの大きさを目安にして紙のサイズを割り出す方法です。折り目をつけてからカットするので定規で測る必要はありません。カッターを使うのが怖い人は、ハサミを使ってもOKです。クラフト感のある紙なら、折り目をつけてから手で割くと、端がラフになって雰囲気が出ます。

角に沿って折り目をつけることもポイント。折り目をつけることで紙がダボつかず、でき上がりがきれいになります。また、台形状の折り込み部分は、上になる側の端を5ミリ程度折って整えると、よりきれいな見た目に仕上がります。さらに、紙を留めるのにテープのりや両面テープを使えば、接着面が隠れてスッキリとした印象になりますよ。

不規則な形のものは
「四角」をつくって包む












1.ギフトを封筒状の袋に入れる。
2.ギフトの高さに合わせて袋の口を折る。
3.袋の口をテープで留める。
4.包装紙の上にギフトの入った袋を置く。
5.左右から巻き付け、3〜5cm程度の重なりができるようにする。
6.余分な部分を折る。
7.折り目に沿ってカットする。
8.紙を袋の下から上に巻き付け、3分の2程度覆う幅で折り目をつける。
9.反対側からも巻き付け、3分の2程度を覆うところで折り目をつける。また紙の端の余分な部分を折る。
10.余分な部分をカットする。
11.左右から紙を巻き付け、テープで留める。
12.奥から手前に紙を引き出して折る。
13.反対側も同様に折る。
14.上側の折った部分を下側の折った部分の口に差し込む。
15.ダブつかなように形を整える。
16.ひっくり返し、形を整えて完成。

複数のアイテムを贈る場合、一つにまとめてから包んであげましょう。今回は透明なフィルムの袋を使いましたが、クラフト紙の封筒を使っても、紐やゴムなどで結んでまとめてもOKです。ポイントは、擬似的に「四角」の状態をつくること。四角い状態にまとめることで、大きさや形の異なるものをラッピングしやすくなります。円形のパッケージに入った商品を贈る場合は、単品でも封筒などに入れてからのほうが包みやすいです。
この包み方は「たとう包み」といって、日本伝統のラッピング方法です。コーティング加工された包装紙でもできますが、柔らかい素材感の紙のほうが扱いやすいでしょう。
どんな包み方にも共通するコツは、「きれいに仕上げよう」と力みすぎないこと。例えば紙を折る際に、思ったように折れなかったからと何度もやり直すと、いくつも折り目がついて、かえって不格好な仕上がりになってしまいます。紹介した基本の包み方は、いずれも終盤に形を整える工程があります。最終的にうまくまとまれば大丈夫、くらいの気持ちで手を動かすほうが、きれいに仕上がりますよ。

身近にあるものも
ラッピングに使える!




紙で包んだら、装飾をプラスしてラッピングを一層華やかにしましょう。ラッピングの定番といえばリボンの飾り。リボンの幅も細いものもあれば太いものもありますし、毛糸や刺しゅう糸、紙糸などを使えばリボンとは違った雰囲気を演出できます。手芸用品はラッピングに使いやすいので、例えば学生時代に使っていた裁縫道具箱を探してみると「これ使えそう!」と思うアイテムが見つかるかもしれません。
ラッピングや手芸用品コーナー以外に並ぶアイテムで、意外と使えるものが、ヘアゴム紐。長いヘアゴム紐の端を固結びして輪っか状にし、ギフトに巻き付ければ完成!リボンと比べてカジュアルで、ユニセックスな印象になります。穴をあけたカードにゴムを通せば、メッセージも添えられますよ。
他にも、ワイヤーの入ったモールやステッカー、カラフルな輪ゴム、トレーシングペーパーやグラシン紙など、さまざまなものがラッピングに使えます。

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