おとなの相談室

知っているようで知らなかった悩みに、専門家がお答えします

思いを込めて、包んで届ける
手づくりラッピングの魅力とは?
(1時間目)

December 22. 2025(Mon.)

家族や友人などの誕生日や季節のイベントに贈るギフト。どんな物を贈るのかだけでなく、それを包むラッピングにもこだわると、思いのこもった魅力あるギフトとなるのではないでしょうか。
難しそうに感じるラッピングも、実はポイントを押さえれば挑戦しやすいのだとか。今回は、オリジナルのラッピングサービスを提供するライフスタイルショップ「Loops」の代表・堤健次さんに、ラッピングの魅力や自分で挑戦する際のポイントについて教えていただきました。

Loops 代表
堤健次さん
雑貨やアパレルの小売業を展開する企業にて、キャリアを積む。会社員時代に店長を務めていた雑貨店の継承と併せて独立し、スタッフの山口美香さんとともに2020年2月にライフスタイルショップ「Loops」を岐阜県にオープン。 中部地域をはじめ国内外で生まれた、家具や雑貨、アパレル、アクセサリー、食品など多種多様なアイテムを取りそろえる。「贈る人がときめく」をコンセプトに提供する、オリジナルラッピングサービスも魅力の一つ。 同店のインスタグラムでは素敵なラッピングの数々を投稿している。
https://loops-nagara.com/
https://www.instagram.com/loops_gift_lab/

1時間目

オリジナルのラッピングで
贈る「気持ち」を表現

ギフトを特別なものにする
ラッピングの魅力

大切な人にギフトを贈るとき、どんなものを贈るか、あれこれ頭をひねって中身を考える時間はとても楽しいひとときです。そうして時間をかけて選んだギフトを、より魅力的なものに仕上げるためには、ラッピングにもこだわってみましょう。
ラッピングと聞くと、自分でやるにはテクニックが必要そうとイメージされる方もいるかもしれませんが、大切なのは贈る相手を想う気持ち。例えば手書きのメッセージを書いたカードに、ドライフラワーを1輪添えるだけで、それはもう立派なラッピングです。難しく考えすぎず、自分にできる方法でひと工夫すれば、気持ちも一緒にギフトに包みこむことができます。
当店のラッピングサービスでは、よくドライフラワーや生花を使用しています。1輪でも、複数をまとめて花束のようにしても映えますし、ドライフラワーなら長く楽しめるのも魅力です。また、ギフトの中身とラッピングの装飾をまとめて「大切な贈り物」として受け取ってもらえるのは、受け取った側にとっても贈った側にとっても、うれしいこと。「贈った方から『ドライフラワーも大事に取ってある』と聞きました」なんてお話を聞くこともありますよ。

自分で選んで手を動かすことで
「贈る気持ち」がより膨らむ

「包める・まとめられる」のであれば、包装紙やリボンなど、ラッピング用品として販売されているものでなくても、何でもラッピングに使うことができます。身近にあるものでいえば、クッキングペーパーは独特の透け感があるので、パッケージのデザインが魅力的な商品を包む時に便利です。私もよく「これは使えるのでは!」と思うアイテムをゲットしては、手を動かしながら可能性を探っています。意外な活用方法が見つかることもあってワクワクしますよ。
また、手のひらサイズの小さなものなら、A4サイズ程度の紙で包めるので、お子さんが描いた絵で包んで、パパやママ、おじいちゃんおばあちゃんに贈る、なんてこともできます。ラッピングに正解はありません。楽しみながら「どうやったら気持ちが伝わるかな?」と思いをめぐらせ、手を動かしてみてください。

日常で感じる「素敵!」が
ラッピングのヒントに

包装紙やリボンの色や質感が、トータルでバランスが取れていると、より素敵な仕上がりを目指せます。例えば包装紙がシンプルなら、リボンはちょっと個性的にするとアクセントになります。反対に包装紙のデザイン性が高ければ、リボンなどは控えめにすると、バランスが取りやすいです。
こう考えると、ラッピングはファッションのコーディネートにも近いかなと思います。実際に私たちも、SNSで目にしたファッションや雑貨の投稿からインスピレーションを得て、ラッピングに生かしています。日常的に、どんなものに心惹かれるのか、素敵と思うのかに目を向けることで、アイデアは広がっていきますよ。贈る方の性別や好み、ギフトの用途と合わせて、どんな雰囲気が好きかを考えると、魅力的なラッピングに近づくと思います。

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