
高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介
130年の想いをつなぎ
再出発した伊勢の銘店
鈴木観助本舗・三重県伊勢市
April 22. 2026(Wed.)
地域に愛され続けた
伊勢銘菓を守る
明治後期、着物から洋服へ、農業から工業へと日本全体が大きく変革しつつある時代に、三重県伊勢市に開店した和菓子店「鈴木翠松軒」。その頃から「味覚・食感・風味にきちんとこだわる」との理念を掲げてきたそうです。看板商品の「くうや茶屋餅」は地域の名物となっていました。紅白の2色で慶事に、よもぎの緑と白の2色で弔事にも持っていけることから、地元ではさまざまな場面の手土産として広く親しまれてきました。
明治から令和にかけ、130年の長きにわたり、地域から愛され続けた店ですが、コロナ禍に閉店を余儀なくされました。ところが、長く愛されてきた味をどうしてももう一度食べたい、との熱い思いが多く寄せられました。そこで、屋号などを新たにして、「鈴木観助本舗」の名前で再開することとなりました。創業以来、伊勢で根付いてきた「くうや茶屋餅」の味が守られることとなったのです。
また、季節限定の「くうや茶屋餅」にも注目です。春は桜あん、夏は瀬戸内レモンあん、秋は栗あん、冬に鳴門金時芋あんが登場します。






かわいらしい包装紙。
【店舗おすすめ】「大納言おこわ」
「くうや茶屋餅」と並ぶ人気商品が「大納言おこわ」です。なにより小豆の粒の大きさに驚きます。「北海道産大納言小豆を年間通して購入していますが、おこわに使う小豆はかなり大きいサイズです」と店主の鈴木一規さん。もち米の色が濃い小豆色なのは、小豆の茹で汁を使って炊き上げているから。この「大納言おこわ」のインパクトは、大粒の小豆と色濃いおこわの存在感によるものです。
また、「くうや茶屋餅」と「大納言おこわ」をセットにした商品も地元では定番人気なのだとか。予約販売のみとなりますが、お祝い事の際によく使われるそうです。蓋を開けた時のあざやかな色合いは、幸福感に満ち溢れています。おめでたい行事やお祝い事の時にぜひオーダーしてみてはいかがでしょうか。


大粒のサイズ感に驚かされる。




予約販売のみ。
店舗情報
- くうや茶屋餅 鈴木観助本舗
- 伊勢市・二見浦、夫婦岩のほど近く店を構える老舗和菓子店。店頭には、名物の「くうや茶屋餅」のほか、季節限定の菓子、ふっくらもっちりのおこわなどが並ぶ。参拝や海辺散策の途中に立ち寄りたくなる1軒。








