
高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介
「みそぎ団子」
御菓子処 兎月園・岐阜県羽島市
May 20. 2026(Wed.)
赤味噌とこしあんが織りなす
甘じょっぱさの虜に
毎年6月、残り半年の無病息災を願い、和菓子・水無月を食べる習慣が、京都や金沢、中部地域にも根付いています。しかし岐阜県羽島市には、同じように残り半年の無病息災を願って食べられる独自の和菓子があるというではありませんか。その名も「みそぎ団子」です。
羽島市の中でも、古い町並みを残し、老舗の酒造場などが建ち並ぶ情緒あふれるエリアに佇む「兎月園」。ここが、みそぎ団子発祥の店です。
米粉の餅でこしあんを包み、赤味噌と砂糖を練り合わせたタレにつけて2度焼きする、ありそうでなかった甘じょっぱい味わい。もう一本、とついつい手が伸びてしまう焼団子です。
初代が考案し“みそつけだんご”として販売を始め、2代目が「みそぎ団子」と名付けました。名前の由来は、同市竹鼻(たけはな)にある八剱神社(はっけんじんじゃ)で毎年6月30日におこなわれる「みそぎ神事」から。茅の輪をくぐってからみそぎ団子を食べると、夏風邪をひかずに半年健康に過ごせるという話がいつしか広がっていきました。より多くの人に味わってもらうため、商標登録をあえてとらない選択をしたことにより、今では羽島市内の多くの和菓子屋が、みそぎ団子をつくるようになったそうです(現在は、羽島商工会議所内の商業部会が商標登録を保持)。そして現店主の3代目・廣瀬八久(はつひさ)さんが、市外や県外でおこなわれるイベントなどに出店したり、SNSで発信したりして広めました。
兎月園のすぐ近くにある竹鼻別院では、4月中旬から5月のゴールデンウィークにかけて名物の藤の花にちなんだ祭りが開かれます。祭りに合わせてみそぎ団子を食べたいというお客さまの強い要望があり、さらに、盆休みで帰省する親族に食べさせたいとの声にも応えてきたことで、本来は6月のみだったのが、25年ほど前から4~8月のロングランで販売することになりました。この地域において、みそぎ団子が暮らしや風習にしっかりと根付いているという証でしょう。






さらに焼いていく。


この2度焼きが味のポイント


店舗情報


- 御菓子処 兎月園(とげつえん)
- 古い町並みによく合う、趣のある外観。かつて商店街としてにぎわったエリアに軒を構える。藤の花で有名な竹鼻別院のほか、周辺には観光スポットが点在しており、おみやげを求めて立ち寄る人も多い。
Instagram
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