中部和菓子図鑑

高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介

「れもんと紅茶のういろう」
御菓子処おくむら・名古屋市

July 08. 2026(Wed.)

レモンとアールグレイが織りなす
二層のういろう

名古屋市で和菓子の代表格といえばういろう。いろいろな店がバラエティに富んだういろうをつくっています。
御菓子処おくむらでは、季節ごとに違った味わいの二層のういろうを販売します。とりわけ人気なのが、夏に販売する「れもんと紅茶のういろう」。黄色の瀬戸内レモンと茶色のアールグレイ紅茶が鮮やかです。
ひと口にういろうといっても材料はさまざま。名古屋では、ういろうは米粉でつくられることが多いですが、もっちりと弾力があるおくむらのういろうは、小麦粉と葛粉を使用しています。
開発秘話を店主の佐藤嘉高さんにうかがいました。
「ういろうは名古屋名物といわれ、それぞれの和菓子屋が創意工夫をして独自のものをつくっています。当店の“季節ごとに味わいが変わる二層のういろう”の発想は、洋菓子を経験したから浮かんだアイデア。おくむらを継ぐ前に、和菓子と洋菓子の両方を生産している店に勤めていましたので、洋菓子についても学ぶ機会がありました。二層になっているババロアやムースのイメージを取り入れました。また材料にレモンや紅茶を使うことも洋菓子的なアイデアです」
確かに酸味のあるういろうは珍しく、レモンピールや蜜漬け、彩りで緑のチャービルを添える感性は、和菓子というより洋菓子なのかもしれません。二層にするということは、蒸す工程が2度あるため、手間も2倍。また直接さわると手がベタつくので、食べやすいように串にさしてあるのも嬉しい配慮。お客さまに美味しく楽しんで味わってほしいという、つくり手の思いが伝わってくる夏のういろうです。

スライスして蜜漬けされた
国産のレモンをトッピング。
ちょうど手のひらにおさまるサイズ感。
上部のレモンういろうには、
レモンピールが入っている。
8月後半まで販売予定。

店舗情報

御菓子処おくむら
四季折々の味わいを楽しめる菓子で親しまれている和菓子店。上生菓子や焼き菓子、赤飯など商品は多彩に揃い、普段のおやつから手みやげ、贈答用まで幅広く利用されている。

MAP

〒462-0825愛知県名古屋市北区大曽根4-6-3
電話番号:052-981-3834
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