
高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介
3代にわたり銘菓を生み出す
名古屋の和菓子文化継承店
御菓子処おくむら・名古屋市
July 09. 2026(Thu.)
創業からもうすぐ100年
愛され続けるまちの和菓子屋
おくむらの店頭には、実に多彩な菓子が並びます。生菓子は7種類、ういろうや団子、餅菓子などの蒸し菓子も6〜7種類が常にあり、さらに日持ちのする贈答用の焼き菓子も数多く揃え、祝事用の赤飯(予約制)までフルラインアップ。ご近所の方が気軽にふらっと立ち寄り、数ある商品から好きなお菓子を選んで買っていく。和菓子文化が日常に根付く名古屋らしい和菓子店です。
「名古屋市の北部にある住宅街で、普段使いをしてもらえる和菓子屋でありたい、と思っています」と店主の佐藤さん。
店名の由来は、店のルーツがかつて名古屋市の丸の内にあった“奥村菓舗”だったから。佐藤さんの祖父が、奥村菓舗で修行し、今の場所の隣地で開業したのが1935年。暖簾分けとして店名をそのまま受け継ぎました。当時は市電が大曽根まで通っており、上飯田に軍需工場があったことから、この近辺は人の往来があり、和菓子屋を始めるのに適した場所でした。
また、3代の店主それぞれが、店の代表銘菓をつくってきたことも同店の特長です。
初代は「菊もなか」、2代目は「不老柿」を、そして3代目の佐藤さんは「ほくほく芋」「芋巴里まんじゅう」「なごみまん」などさつまいもを使った菓子を開発しました。まちの和菓子屋として、地域に愛される和菓子をつくり続けてきた御菓子処おくむら。その歴史はもうすぐ100年を迎えようとしています。


店主の佐藤嘉高さん。




今でも大人気商品。


考案。「芋巴里まんじゅう」は、地元北区の
さつまいも“味鋺(あじま)いも”を使った商品。
【店舗おすすめ】「つぶ田舎」
小豆が好きなお客さまから大人気なのが「つぶ田舎」。北海道産小豆を丁寧に自家炊きしたつぶあんを、伊勢芋を使った薄皮にくるんで蒸したまんじゅうで、御菓子処おくむらの定番人気商品。皮が薄く、たっぷりとつぶあんが詰まっているので、小豆そのものをじっくり味わいたい人にとってはたまらない一品です。
「これは小豆を食べてもらうための和菓子です」と店主の佐藤さん。小豆のさらし方や炊き方を工夫して、粘りを出さずにさっぱりとした食感で仕上げているため、ひとつ食べると、ついもうひとつと手を伸ばしたくなる軽やかさです。小豆が大好きな方への手みやげとしてオススメです。






店舗情報


- 御菓子処おくむら
- 四季折々の味わいを楽しめる菓子で親しまれている和菓子店。上生菓子や焼き菓子、赤飯など商品は多彩に揃い、普段のおやつから手みやげ、贈答用まで幅広く利用されている。









