
高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介
とろけるわらび餅が看板の
名古屋生菓子の銘店
御菓子所 芳光・名古屋市
March 12. 2026(Thu.)
やわらかな
名古屋菓子の代表格
全国の和菓子店と比較して、名古屋の生菓子は圧倒的にやわらかいと言われています。その理由ははっきりしていませんが、「やわらかい生菓子」の代表格が、この芳光であることは誰もが共感するはず。もっとも有名な「わらび餅」は、どうやって成形したのだろうと驚くほどにやわらかいのです。
芳光の創業は1964年、東京オリンピックの年でした。創業者は、京都の有名老舗和菓子店・塩芳軒で修業をして実家のある名古屋に戻り、中区新栄で開業します。芳光の芳の字は修行先から、光の字は創業者の名前・孝光からとったのだそう。現在は2代目の島岡樒雄(みつお)さんが後を継いでいます。
「わらび餅は最初は手で丸められるものだったそうですが、今はヘラを使わないとすくえないやわらかさです。先代が口溶けのよいものが好きだったこともありますが、名古屋の人はやわらかい食感を好むから、と、だんだんやわらかくなっていったようです」と島岡さん。
生菓子は常に8種類以上が店頭に並び、2週間ごとに入れ替わりますが、「わらび餅」は夏季を除く期間販売しています。店内は常連のお客さまをはじめビジネス需要で手土産を注文している人などでいつも賑わっています。事前に電話予約をしていくことをおすすめします。




ルーツであることが垣間見える菓子も。
【店舗おすすめ】「わらび餅」
芳光の代名詞と言っても過言ではないほど有名なのが「わらび餅」です。
本わらび粉を丁寧に練り上げて、表面にツヤが出たら生地は完成。北海道産小豆を炊いて蜜でととのえたこしあんを包んで、上からきな粉をかけて出来上がりです。とにかくやわらかいので、店の職人や従業員のみなさんも扱う時は細心の注意をはらっています。
皿に出すと、トロンと溶け出してしまいそうなやわらかさで、口に入れればたちまちとろけてしまいます。
このわらび餅を求めて、遠方から来店する人も多いとか。名古屋で舞台に出演する著名人からこぞって注文が入るなどの都市伝説が生まれるのも、うなずける美味しさです。
夏季を除く10〜6月だけの期間限定生産。冷蔵すると品質を下げてしまう繊細な一品のため、常温のままでいただくのが、最も美味しい食べ方です。






店舗情報


- 御菓子所 芳光
- 店を構えるのは、徳川美術館などがある文教エリア。お菓子を求めて来店するお客さまの車がひっきりなしに出入りする。人気商品は午前中に売り切れてしまうこともあるため、事前の電話予約がおすすめ。









