中部和菓子図鑑

高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介

「ラムネういろ」
餅文總本店
(もちぶんそうほんてん)
・名古屋市

July 03. 2024(Wed.)

あくなき探究心から生まれた
夏の大ヒット商品

「ラムネ味のういろがあるの?」発売当初はこんな驚きの声が多く寄せられたといいます。
餅文總本店が5年ほど前に発売した「ラムネういろ」は、今や夏の定番商品として、駅のキヨスクなどでも売られています。

個包装になっている袋を引っ張ってお皿の上に水色のういろをのせ、上から粉末になっている白いラムネパウダーをかけていただきます。
パッケージにはラムネの瓶が描かれており、甘酸っぱい味わいがなんとも懐かしく、子どもの頃に飲んだ暑い夏の日の冷えたラムネのおいしさを思い出させてくれます。

このラムネういろには開発秘話がありました。
常に新商品のアイデアを思い巡らせている餅文總本店の会長は、コンビニでラムネがブレイクしていることを知ります。ラムネといえば、世代を超えて夏の思い出とつながる味わいで、今までにういろがつくられた前例がないことから、ぜひともラムネ味のういろを開発してみよう!とチャレンジ。
ラムネ味をベースにピーチ、マスカット、レモンといったフレーバーを加えるなどの試作を何度も繰り返し、試行錯誤を経て、最終的に現在のプレーンなラムネ味を商品化することになったのだそう。あくなき探究心がヒット商品を生み出したのです。

愛知県外への手土産にも、話題性があってぴったり。4月中旬から9月下旬まで販売されています。

「この包装紙をお皿代わりに、気軽に食べるのも
良いですよ」と店の方が教えてくれた。
この弾力、このぷるぷる感に惹かれる。
上からラムネパウダーをかけていただく。

店舗情報

餅文總本店
ういろ専門店としては名古屋でもっとも古い歴史を持つ。定番から季節商品まで常時20種類以上のういろが並ぶ。バラ買いすることができるので、今日のおやつに、と買い求める人も多い。南区の本店のほか名古屋市内に3店舗あり、名古屋駅などでも購入することができる。

MAP

〒457-0863愛知県名古屋市南区豊2−36−24
電話番号:052−691−5271
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