中部和菓子図鑑

高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介

「ばななぼーと」
大黒屋製菓舗・長野県飯山市

February 08. 2023(Wed.)

ふんわりスポンジとバナナの相性がノスタルジック!

長野県飯山市には、冬の風物詩として「バナナボート」というお菓子があります。やわらかいスポンジケーキにバナナとホイップクリームをはさんでクルンと巻き上げたもので、飯山市内の和洋菓子店で作られています。

今回ご紹介するのは、その元祖となった「大黒屋」の「ばななぼーと」。スポンジケーキの焼き目を内側にして、座りがよいように縁をすこしカットしたバナナを置き、巻きすを使って巻き上げる、シンプルなお菓子です。スポンジケーキが軽やかでふんわりとやわらかいからか、1本食べてもおなかにたまることがなく、おやつにはぴったりのサイズ。またホイップクリームにほんのりとラム酒が効かせてあり、“大人の味わい”もプラスされています。

一日に作る量は30本程度で、午前中で売り切れてしまうこともあるほどの人気商品なのだとか。丁寧に手作りされた「ばななぼーと」は、一本を食べ終わる頃に、なぜだか懐かしいという気持ちになっていました。

サイズ通りにカットされたスポンジケーキ。
スポンジケーキにホイップクリームをまんべんなく塗っていく。
バナナをのせて、巻きすでクルンと巻き上げる。
上からホイップクリームをもうひと塗りして完成。
丁寧にひとつずつ包装して冷蔵ケースに保存。

店舗情報

大黒屋製菓舗
「バナナボート」の元祖のお店として、また生菓子の美味しいお店として、地元の人々から愛されている。春の桜餅や草餅、花見団子、初夏になると柏餅、地元名産の蕎麦のつなぎに使われる山菜「オヤマボクチ」の若葉を使ったオリジナルの草餅、わらび餅に水ようかん、大福。飯山の四季を映すお菓子が季節ごとに作られている。

MAP

長野県飯山市福寿町1149
電話番号:0269-62-2402
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