高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介
おでんもみつまめも
食べられる和菓子屋さん
御菓子司 和泉屋(いずみや)
・愛知県岡崎市
November 06. 2024(Wed.)
地元に根付く
どこか素朴で懐かしい店
1932年に創業した和泉屋は、現在2代目と3代目が跡を継いで暖簾を守っています。
創業当時は一銭餅と呼ばれるお菓子1種類のみを扱う店でしたが、おはぎや団子などを始めるようになり、岡崎城の近くという人通りの多い地の利もあって、またたく間に人気店となりました。
安心の材料でつくる和菓子を、より美味しく、よりお値打ちにという思いを込めて、毎日必要な分だけすべて手づくりする姿勢は、先代のころから変わらないポリシーです。
また、イートインスペースがあり、和菓子はもちろん、おでんやみつまめなどを食べることができます。一見、食堂のような雰囲気で、地元の方がおしゃべりしながら気軽におでんをつまんでサッと帰っていくことも。日常の暮らしに欠かせない大切な立ち寄りスポットなのでしょう。
店頭の和菓子がなくなりかけると、生産場にあるスピーカーから「●●を追加してください」とアナウンスが入ります。すると欠品させないように、すぐにつくられて店頭に運ばれます。
「和菓子屋としてこの地で長く商売をさせてもらっていますから、感謝の気持ちをこめて、みなさんに安心して毎日のおやつを買いにきてもらえるお店であり続けます」と女将の奈倉通世(なくらみちよ)さん。
地域の人々が、次々とやってきては、たくさんの和菓子を買って帰る姿は、和泉屋がこの町で愛されていることの証。そして愛されている理由は、素朴で美味しい和菓子をつくり続ける和泉屋の、おもてなしのマインドが地域の人々に伝わっているからでしょう。
【店舗おすすめ】
「オカザえもんどら焼き」
過去に、新聞社がおこなったゆるキャラスイーツのランキングで上位にランクインしたことある「オカザえもんどら焼き」。
どら焼きのあんには、希少な北海道産白小豆を使い、中には京都丹波の黒豆が。オカザえもんのいでたちの、白と黒を表しています。
皮生地はしっとりしてなめらか。白小豆と黒豆のコントラストがはっきりしていて、美味しい豆を食べている実感があります。
観光で岡崎を訪れたなら、オカザえもんどら焼きはお土産にぴったり!パッケージに書かれている「和泉屋殿のどら焼きは絶品でござる」の文言やオカザえもんのプロフィールは遊び心満点。パッケージも楽しみながら味わえるどら焼きです。
店舗情報
- 御菓子司 和泉屋
- 人も車も行き来の多い通りに面しており、岡崎城や八丁味噌メーカーが近いことから、観光客が訪れることも。地域で愛される和菓子屋であり、このエリアのランドマークのような存在になっている。