![中部和菓子図鑑](/wp-content/themes/koryu/article/img/top__corner_name_img_1.png)
高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介
「傘岩(かさいわ)まんじゅう」
御菓子司 菊水堂・岐阜県恵那市
January 10. 2024(Wed.)
天然記念物・傘岩を模した
恵那っ子自慢の銘菓
恵那市大井の地名から分かるように、菊水堂のある場所は、大井宿という名の宿場町でした。
古くは奈良時代から、地域一帯の中心地として栄え、江戸時代には中山道六十九次の宿場にもなりました。そして中山道を歩いて旅してきた人を驚かせたのが、国の天然記念物に指定されている“傘岩”です。恵那峡の一角にそびえる高さ約4.5mの岩。上部が傘のように広がった形をしているのは、長年雨風にさらされることで、自然に下部が削られたからだそう。
その“傘岩”を模してつくられるのが、恵那銘菓「傘岩まんじゅう」です。生地に自家製の粒あんを包み、オーブンで焼き上げたまんじゅうは、なんとも素朴な佇まいと味わい。昭和のはじめに創業者が開発して以来、恵那の手土産としてすっかり定着したのだそうです。
「恵那の人なら、誰でも一度は食べたことがあるんじゃないかな」と話すのは、4代目を継ぐ松井祐樹さん。真ん中にくるみがのっている様子がおへそのようにも見えることから、いつしか子どもたちから“おへそまんじゅう”とセカンドネームで呼ばれるようにもなったのだそう。そんなエピソードからも、恵那の人々にとって「傘岩まんじゅう」はソウルフードならぬ、ソウル和菓子だということが分かります。
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1個分ごとに分けていく。
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傘岩まんじゅうに、くるみをトッピング。
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包装紙に包まれて完成。
店舗情報
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- 御菓子司 菊水堂
- 店の目の前の道は中山道。大井宿本陣跡から少し西に行ったところにあり、かつて人と物資の往来が行き交う交通上の要だった場所である。長年地域の人や旅人に愛されてきた歴史の積み重ねからか、お店の佇まいには街道沿いの和菓子屋らしい趣がある。看板犬のモナカちゃんが、その人懐っこさから時折お客さんを寄せている場面に出会うことができる。
MAP
〒509-7201岐阜県恵那市大井町206-20
電話番号:0573-25-2223